外伝〜想定外(イレギュラー)の戦い〜中篇
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た連中って所かしら。」
「………ん。ノリや雰囲気もまるでZ組(わたし達)を見ているみたいだね。」
サラとフィーもそれぞれ静かな笑みを浮かべて見守っていた。
「………………」
一方ロイドに宣言されたレクター少佐はロイドの背後にロイドを始めとした”特務支援課”の面々に加えてロイド達同様”特務支援課”のメンバーであったリィンとセレーネの幻影が映っている幻覚を見た事によって呆けた表情で黙り込み
「クク……ハハ………ハハハハハッ!まさか俺どころかオッサンに対してそこまで大きく出る発言をするようになるなんて、随分と成長したじゃねぇか、バニングス――――いや、特務支援課(お前達)は。この様子じゃシュバルツァーもその内、オッサンとの”縁”を完全に切ってオッサンに対して”宣戦布告”をするかもしれねぇな。」
やがて口元に笑みを浮かべて大声で笑い、感心した様子でロイドを見つめた。
「それ以前に”縁”もなにも、リィン自身、とっくに”鉄血宰相”を父親だと思っていないから、リィンと”鉄血宰相”の縁はとっくに切れているから、リィンも”鉄血宰相”に対して容赦はしないと思うけど。」
「そうよねぇ〜?一年半前の”煌魔城”でも、プリネ皇女達もいる目の前でリィンを利用すると堂々とバカな宣言をした鉄血宰相本人に向かって『俺は父さんたち――――シュバルツァー家の長男にして大恩あるメンフィル皇家に忠誠を捧げているメンフィル貴族の一人だ。例え血が繋がっていようと貴方の事は決して”親”と認めないし、貴方の思い通りに動くと思ったら大間違いだ!』って宣言して、内戦後のあんたや”鉄血宰相”の”要請”を無視し続けているものねぇ?」
「クク、なるほどな………シュバルツァーも既にオッサンに対して”宣戦布告”をしていたのか。―――――ヴァイスハイト皇帝陛下と”特務支援課”の宰相閣下に対する伝言、確かに承りました。――――そんじゃ、またな。」
ジト目のフィーと口元をニヤニヤさせているサラの話を聞いたレクター少佐は口元に笑みを浮かべた後立ち上がってロイドを見つめて恭しく礼をし、軽く手を振りながら下山し始め
「今回の件に関わらせてくれて、感謝しているわ♪ま、これからもエレボニア関連で色々厄介ごとがあるでしょうけど、君達も頑張りなさい。」
「じゃ、今度はZ組(わたし達)と特務支援課(あなた達)が全員揃って共闘する日が来る事を期待して待っているね。」
レクター少佐に続くようにロイド達に応援や別れの言葉を告げた二人はレクター少佐の後を追い始めたが
「――――フィー、紫電!もし団長やゼノ達に会うことがあれば伝えておいてくれ。猟兵を西ゼムリア大陸から締め出すも同然の”西ゼムリア同盟”が調印され、”オルランド”の一族も俺のように猟兵稼業から退いた”闘神の息子”を除けば全員死に絶えた今の時代に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ