外伝〜想定外(イレギュラー)の戦い〜中篇
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エレボニアは結社と比べればまだマシな方だと思うわよ?なんせヴァイスハイト皇帝はメンフィル同様結社の残党を”本気で抹殺する為に”自身の伝手を使って異世界から”最強の助っ人”を呼び寄せたのだから。」
「くかかかっ!”最強”ではなく、”最凶”と呼ぶべきなんじゃねぇのか、あいつ等の場合。」
二人の話を聞いて表情を引き攣らせたレクター少佐は疲れた表情で溜息を吐き、レクター少佐に指摘したルファディエルの話にギレゼルは暢気に笑いながら同意した。
「結社の残党……蛇狩り………”異世界からの最強の助っ人”………――――――!なるほどな。”嵐の剣神”達はエレボニア(俺達)ではなく、結社の残党――――いや、クロスベルに敵対する勢力に対する切り札か。ったく、1年半前のクロスベル動乱時同様、なんでクロスベルにはそんなとんでもない戦力が集まるんだよ………まさかとは思うが、”空の女神”まで再び降臨してクロスベルに味方させる算段もついているのか?」
ルファディエルとギレゼルの話を聞いてすぐに察しがついたレクター少佐は疲れた表情で溜息を吐いた後表情を引き締めてロイド達に問いかけた。
「あら、それこそ言葉通り”女神のみぞ知る”、だと思うわよ?1年半前の”空の女神”の降臨、降臨した彼女達が私たちに手を貸してくれたことに関してはヴァイスハイト皇帝達もそうだけど、私たちにとっても完全に想定外だったもの。」
「くかかかっ!1年半前の動乱後に”家族旅行”をしていたあの女神なら、『今度は新婚旅行をするために夫と一緒にまた来ちゃいました♪』とか言って、また来るかもしれないな♪」
「何それ。”空の女神”ってそんなハチャメチャな性格なの?」
「ハア………もしその話が本当なら、ある意味納得するわ………なんせあのエステルの先祖なんだからね………」
(アハハ………1年半前の件や空の女神の性格を考えると、本当にありえるかもしれませんから、洒落になっていませんよね?)
「(ああ………)―――――さてと。サラさん、フィー。打ち合わせ通り、少佐に関してはお願いします。」
ルファディエルとギレゼルの話を聞いたフィーはジト目になり、サラは呆れた表情で溜息を吐き、苦笑しているリーシャにささやかれたロイドは疲れた表情で頷いた後気を取り直してサラとフィーに視線を向けた。
「ん。」
「ええ、後は任せておきなさい。君達も後処理、頼むわね♪――――ほら、とっとと立ちなさい!帝都のあんた達の親玉の所までこのあたし達が送ってあげるんだから、ありがたく思いなさい。」
「何……?一体どういうことだ、バニングス。お前達は俺達を一斉検挙する為に俺達とやりあったんじゃねぇのか?」
フィーと共に近づいてきたサラに立ち上がるように促されたレクター少佐は困惑の表情でロイドに問いかけた。
「ええ、
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