ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
9話 とどめ
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言力はこの世界においても大きなものになっていると思う。だけど、別に自分のために作り上げたわけじゃない。いつでも大切な人を守れるようにって。その大切な人っていうのが、今回はキリトだったというだけなんだよ」
リアはキリトの頭をくしゃくしゃっと撫でた。
「もちろん、一刻も早く攻略させるためっていうのもあるけど、でも、一番の理由はキリトだよ」
ね?とリアはうつむいているキリトに微笑んだ。
「私は、どんな人を敵に回したって、どんなものを捨てたって、キリトの味方だから」
リアにそういわれ、キリトの涙腺が崩壊されそうにあったとき、
「あ、ツカサ君は例外だからね。敵に回ることはないけどさ」
という、リアらしい言葉を聞いて、それは笑いへと変わってしまう。
「ありがとう、リア姉。それにツカサさんも」
キリトがそういうとリアは笑ってうなずく。
「いや、別に俺は何もしてないから。…それと、“さん”と敬語はいらないから」
え、という顔をするキリト。リアはけらけらと笑った。
「ツカサ君、初対面とかじゃ怖いからね。敬語使いたくなる気持ちもわかるよ」
「ただ人見知りなだけなんだって」
拗ねたように言うツカサがおもしろくて、二度目の笑いがこぼれる。
「わかった、ツカサ。これからもよろしくな」
「ああ、こちらこそよろしく」
そういって、なんとなく握手を交わす。その隣で、リアが嬉しそうに笑っている。
「さ、みんな2層が解放されるの待ってるから、上まで競争しよう。よーい、どん!」
「なっ!リア姉、ずるいぞ!」
「やれやれ…」
「ほら、ツカサ君!ビリの人には2層のトレンブル・ショートケーキ奢ってもらうからね〜!」
「まったく、わかったよ、本気出せばいいんだろ」
「ちょっと、ツカサさ…じゃなくてツカサ!早すぎるだろ!」
こうして、第一層フロアボスが攻略され、彼らの長い戦いが幕を開けることとなる。
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