ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
7話 ボス攻略会議
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、街を歩くだけでも話しかけられてしまうため、たいがいフードをかぶるか、変装をして街に入る。
「また依頼人にでも会ってたの?」
「…まさかリーちゃんたち、知らないのカ?」
「知らないって何を?」
リアが首をかしげると、アルゴは首を振った。
「100コル、と言いたいとこだケド、まけとくヨ。…今、向こうの広間でボス攻略会議が行われているのサ」
「「うそっ!」」
最近、情報という情報は、アルゴからしか聞いていなかったのだが、ここ5日ほど連絡を取っていなかったのが災いしたようだ。
もちろん、リアとツカサもボス攻略戦には参加するつもりだったのだが、ここ最近は忙しくて、まさかもうボス部屋が発見されていたなんて知りもしなかった。
「4時からだったから、もうそろそろ終わるころダ。でも、いろいろと問題があったから、行くなら覚悟しておいたほうがいいかもナ」
「問題?まあいいや、とにかくいこうか、ツカサ君」
「ああ、急ごう」
「ありがと、アルゴ!」
リアはそう言って、アルゴの手に100コル銀貨を乗せると、ツカサとともに広間へと走っていく。
「律儀だナー、リーちゃんは」
アルゴはそう言いながら、手の中の銀貨をはじくと、アイテムストレージへとしまった。
リアとツカサが広間に到着したとき、ちょうど解散となったようで、人がぞろぞろと出ていく。
ここにいるほとんどは顔見知りなため、2人はフードをさらに深くかぶった。
さて、どうしたものか。今から攻略に入れてもらえるだろうか?
見ると、広間中央の噴水のところに、見た限りリーダーのような人物がいた。顔の両側を流れるウェーブした髪を鮮やかな青に染め上げていて、明らかに一人目立っている。
「ねぇ、ツカサ君、レイドに入れてくれないか聞いてきてよ」
「…なぁ、リア。俺が人見知りなのしってるだろ」
「いや、だって私がしゃべったら女だってばれるし…ああいうタイプ、好きじゃない」
リアがこんなことを言うのは珍しい。ツカサとしては、正直いい年をしてリアにほいほいついていくようなおじさんのほうが100倍気持ち悪いと思うが。第一、あの青髪のプレイヤーは、一般世間で言うかなりのイケメン、だと思う。
しかし、少し観察していると…まあ、確かにリアの言うこともわからないでもない。
結局、ツカサが横にいるという条件で、リアが交渉することとなった。
「あの、すみません」
「ん?何かな?」
彼は、驚く程爽やかな笑顔を向けてくる。
「あの、私たち、今日攻略会議があるの、知らなくて…もうレイドには入れてもらえませんか…?」
いつもの凛としたリアの声ではない。か弱く、細い声だ。こんな声なら、誰も彼女がリアだとは気づ
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