ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
3話 レクチャー
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き込んだ。
その一撃でボアのHPバーは消滅し、一瞬硬直すると、その身をポリゴンとして散らせた。
男たちから拍手と歓声が上がる。リアは笑顔でそれを受け、
「基本的にはこんな戦闘です。フレンジーボアの特徴は、その体に見合わない回避力と、攻撃を受けてからの切り返しの良さです。攻撃がヒットしても、消して油断しないようにしてください。
それと、2撃目に行った、攻撃をはじくものですが、あれがパリィです。しかし、タイミングがぴったり合わないと起きないため、かなり難易度が高いものとなっているので、今はあまり実践しないほうがいいでしょう。
最後に行った攻撃は、ソードスキルではなく通常攻撃です。8割がたHPを削ったのに、さらにソードスキルを使ってしまうと、オーバーキルになってしまいます。ソードスキルは神経を使うため、意味のない多用は避けたほうが良いです。
…心の準備はできてますか?では、始めましょう」
リアの言葉をきっかけに、皆がポップするボアと戦い始める。まだまだ不慣れな動きであるが、圏内での練習が役立ったのか、かなり戦えている。
リアは戦っている彼らに命の危機がないように見ながら、アドバイスをして回る。
リアが安全第一といったために、HPバーを多く減らすものはいなく、戦闘に慣れていき、一時間を回るほどには、みなすっかりボアの先頭には慣れたようだった。
リアはこんなレクチャーを4度にわたって行い、すべて終わったときにはすでに6時を回っていた。
「これでレクチャーは終わりです。今日おしえたのは基本中の基本ですが、これさえできていれば、あとは経験を積むだけです。 私はもう次の村に行きますが、聞きたいことがあればインスタントメッセージを送ってくだされば、三日以内にはできるだけ返信します。でも、こちらもいろいろと忙しいので、本当に悩んだ時にだけしてください。では、安全第一でこれからも攻略のために頑張ってください。今日はお疲れさまでした」
リアが頭を下げてそう言うと、あたりから拍手が巻き起こった。ここにいる全員が、彼女に感謝をしている証だった。
リアはその拍手に笑顔と手を上げることで答えると、踵を返し、その背中は路地裏の闇へと消えた。
「疲れたー」
リアはそう言って予約してあった宿屋の部屋にあるベッドに武装も解除せぬまま倒れ込んだ。ベッドにはシステムメニューを開いているツカサが腰を掛けている。
「お疲れさま。大変だったな」
ツカサはそう言って、リアの髪をなでる。
「やっぱり、あの人格作るの、慣れない…」
「…悪いな、俺も人前でしゃべれればいいんだけど」
「ううん、ほんとにそれはいいんだ」
ツカサに
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