ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
3話 レクチャー
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はない。彼の周りにいる彼の仲間たちも同じような状態に陥っていた。
ここにいる中で、リアがこれは、と思った人物がいた。灰色のケープを目深までかぶった細剣使い“フェンサー”である。しかも、声を聴いたときわかった。それは女性プレイヤーであった。
レベル1の状態で使える細剣のソードスキルはリニアーの一つしかない。彼女はこの短時間で、ほぼ完ぺきといえるほどまでのリニアーを繰り出すようになっていた。正確さ、早さはぴか一だ。おそらくそもそもの運動神経が良いか、ソードスキルが体にマッチしているせいか。それともゲーマーなのか。
「アスナさんって、今までにこの手のゲームはやってたんですか?」
「…これが初めてです」
「へぇ。なるほど」
リアは柔らかい笑みを浮かべ、彼女のもとを去る。彼女の成長が楽しみである。
大方の全員がソードスキルにある程度なれたのを確認し、リアは声をかけて練習をストップさせた。
「じゃあ、そろそろ実戦練習と行きたいところですが、もう12時を回ってしまいました。今からお昼休憩を取りたいと思います」
そういった後に、リアは100人近い人を4つのグループに分けた。
「私一人ではこの100人近くの全員を一度に見ることはできませんし、そうなると命の保証もできなくなってしまいます。ですから、このグループで分けたいと思います。第一グループは1時から、第二グループは2時、第3グループは3時、第4グループは四時からフィールドに出ることにします。時間があるグループは、ここでスキルの練習をしても、何をしていてもかまいませんが、時間厳守でお願いします。
それと、フィールドに出るまでに、これからの食事代や武装を買うお金を考慮しながら買える限りで回復ポーションを買っておいてください。圏外では何が起こっても不思議ではありませんし、お金を節約したせいで死んでしまったら意味はありませんからね。
あと、まだまだ分からないことが多いと思います。スキルの振り分けや、現時点での良い装備などです。私は出発までここにいますから、何か心配なことがあれば相談に来てください。
では一度解散とします」
その一言でざわざわとしながら皆が動き始める。昼食を買いに行くもの、真面目にソードスキルを練習するもの、しかし一番多かったのは…読者の皆様ならお分かりになるだろうが…
「リアさん、僕次に入れるスキルを迷っていて…」
「スキルですか。今はスキルスロットが3つしかないので、生産スキルはやめておいたほうがいいと思います。とるとしたら索敵か隠蔽か、または投擲か。お勧めするのはこの3つですかね。でも、隠蔽スキルは次の街の周辺で出るリトルペネントというような、視覚器官をもたないモンスターに隠蔽スキルは聞かないので、十分に
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