第六十九話 西に向かいその十
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「吸うことを管理して」
「売り上げは政治に使って」
「徐々に阿片吸引を減らしていったじゃない」
「そうだったな」
「ああいうものはね」
「国家が管理して」
「何とかしないと」
それこそというのだ。
「撲滅出来ないかもね」
「そうかもね、それじゃあ」
「ギャンブルもね」
「ヤクザ屋さんにやらせるよりは」
「ああした人達に利権渡したらいけないし」
それで根を張って裏で悪事を為すものだ、実際に久志達の世界ではそうした話もあるから淳二も否定しなかった。
「それでだね」
「そう、国家で管理して運営したら」
「ヤクザ屋さんにはお金が入らない」
「破産する人が出るのも防げて」
「それで国家にもお金が入る」
「余計にいいのよ、下手したら」
ギャンブルが生み出す利益、それはというのだ。
「ヤクザ屋さんからもっと酷い勢力にお金がいったりとか」
「ああ、今の日本の話だね」
「この話知ってるわよね」
「北朝鮮とかに」
「そのお金が流れてるって話もあるし」
それでというのだ。
「こっちの世界ではね」
「その話を反面教師にして」
「ギャンブルも考えていくべきでしょ」
「そういうことだね」
「上手くいったらモナコみたいにね」
「莫大な利益を生み出してくれるね」
モナコもこの話は知っていた、この国は国家でカジノを経営していて観光という産業の中で多くの利益を生み出しているのだ。
「だからだね」
「やってみるといいわ」
「そうだな、こっちの世界にもヤクザ屋さんいるしな」
久志もここで言った。
「だったらな」
「そうでしょ、そうした人達栄えさせたらいけないでしょ」
「裏の世界はな」
「だからね」
それでとだ、留奈は久志にも話した。
「出来る限りね」
「ああした連中の勢力を抑える為にも」
「ギャンブルは国家が運営すべきよ」
「そういうことだな」
「ええ、国家の利益にもなってね」
「破産する人を防げるし」
こうしたことも期待出来るからというのだ。
「やるといいと思うわ」
「そうだな、旗揚げしたらな」
「その時はね」
「考えておくな」
「そうしてね。しかしね」
「しかし?」
「さっき阿片の話も出たけれど」
それでとだ、留奈は久志にこちらの話もするのだった。
「こっちもね」
「ああ、麻薬もこの世界にあるしな」
「取り締まらないとね」
「旗揚げして政をする中でな」
「さもないと」
麻薬を取り締まらないと、というのだ。
「大変なことになりかねないわよ」
「若し島中に蔓延するとな」
「ああしたものはすぐに広まるでしょ」
「お茶やコーヒー、いや悪い病気みたいにな」
久志はここで自分の言葉を訂正した、麻薬を嗜好品に例えるのではなく悪質な病気に例えて言うことに
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