暁 〜小説投稿サイト〜
稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
14話:領地経営と次の事業
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はまだ7歳だが、一番信頼できる同志でもある。今からわからないなりに経験を積ませたい。そんな訳でこれから本邸のサロンにて優雅にお茶を飲みながら経営方針会議が始まることになる。

「では、ザイトリッツ。始めなさい。」

なんか一度言ってみたかったセリフを言えて満足みたいな表情を浮かべつつ、ティーカップを持ちながらおばあ様が会議の開始を宣言した。まあ、後の二人は今回はおまけだ。早速始めるとしよう。

「では、始めさせていただきます。私なりに領地経営の方針は考えましたが、今回は初回ですので考え方も含めて、お話ししたいと思います。大前提として、増税を選択肢から外した場合、領地を繁栄させるというのが増収を定義とすると、すべきことは2つだけです。」
 
・領内の人口を増やすこと
・領民の収入を増やすこと

俺は事前の用意していたタブレットをおばあ様に見せながら説明を続ける。

「まず人口増についてですが、領内の人口データを踏まえますと未婚成人男性の数が未婚成人女性に対して不足しております。これは軍への徴兵が原因と考えられますので、抜本的な解決策はいまいまございませんが、昨年以来、我が領の雇用状態は売り手市場で、人口も流入傾向ですので様子を見るしかないでしょう。
その上で既存の単身者に早く結婚してもらう、早く子供を儲けてもらうという観点では、以下の3点がございます。」

・恋人を見つけてもらう
・結婚したいと思ってもらう
・子供を早く生みたいと思ってもらう

ってか俺もまだ7歳なんだけど、生々しい話をしてるなあ。タブレットをスライドさせながら話を進める。

「統計が無い為、戸籍をざっくりと確認した結果ですが領内の婚姻についてはほとんど同じ町村の中で成立しています。ですので16歳〜30歳位までの単身者限定で、町村をまたぐ形で交流の場を作ることが望ましいと思います。具体的には簡単な軍事訓練を月1回程度週末に行い、打ち上げの際に飲むビールなどをこちらで負担する事を提案します。」

おばあ様は面白そうに説明を聞いてくれているしフランツも興味深げだ。パトリックにはまだ少し早い話かもしれない。

「続きまして、結婚したいと思ってもらう件ですが、これについては強制はできませんので、助成をすることを提案します。具体的には結婚祝いを伯爵家から渡すであったり新居を用意するにあたって助成するなりを提案します。」

目線を横に向けるとフランツはうんうんと頷いていた。恋愛とか結婚とか考えだす年ごろだろうし当然か。

「子供を早く生みたいと思ってもらうという部分では出産のリスク低減と子育てのコスト削減の観点からアプローチしてみました。リスク低減という観点では短期では助産師資格者を各町村に数名いる状態を目指し、長期では領内で一時間以内に医療機関
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