11話:兄貴の正体
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交換を願い出たとあれば、門閥貴族も多少なりとも軍部への浸透も控えるはずだ。この状況で褒美としてもらっても危険がなく有益なものをしっかりもらっておこう。
兄貴は一瞬目線を叔父貴に向けたが、
「うむ。そこまで言うのであれば陛下にそうお伝えしよう。」
と言ってくれた。結構いろいろ話が続いたのでそろそろ引き上げないと晩餐をとることになる時間帯だ。どうしたものかと思い出すと
「殿下そろそろ切り上げませんと次のご予定が迫っております。」
叔父貴が区切ってくれた。ではまたな!などと言いながら兄貴は部屋を出て行った。
「謁見に関しては日時が決まり次第、お知らせいたしましょう。大筋は固まりましたので、委細はまた改めて。」
という事で、叔父貴の屋敷をあとにする。父上にも先に謝っておこう。
「父上、この度は出過ぎました。申し訳ございません。ただ私はカミラが誰に弑されたのか忘れてはおりませぬ。お含みおき下されば幸いでございます。」
父上は少し困った顔をしながら
「私ももちろん覚えて居るし、大切な子息が重体にされたことも覚えているよ。」
と言ってくれた。少し嬉しかった。
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