暁 〜小説投稿サイト〜
稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
7話:長兄と次兄
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への当たりはかなり激しい。特に成績優秀者は目を付けられることが多いよ。
そんな事をするくらいなら自分を高めることに時間を割けばいい物を。そもそも裏で加点されている事もどう受け止めているのか。正直、私の価値観では理解できないな。
卒業後に報復人事でもされてはたまらんからな。嫌がらせを受けた生徒は念のため父上に名前をお伝えするようにしているよ。」

弟は嬉しそうにしながら

「さすが実直、公明正大を目指す兄上ですね。僕も数年後には士官学校です。すべてとは言えませんが、手の届く範囲で守れる者は守ろうと思います。」と返してきた。

そのあとも幼年学校高年次で気を付けるべきことや、士官学校での楽しい出来事などを話した。

「では兄上。そろそろいい時間なので僕は寝室にもどりますね。」

だいぶすっきりした様子で、コルネリアスは部屋を出て行った。少しは話をした意味はあっただろう。私たちの世代が一人前になれば門閥貴族たちの浸透も完全に収まるだろうが......。

今しばらくは父上たちに踏ん張っていただかねばなるまい。私も就寝しようと思ったが、よくよく考えると早朝には屋敷を立つことになる。ザイトリッツと顔合わせした日でもあるし、手紙でも書いておばあ様から渡していただくか。兄として手本たらねばならない、なるべく丁寧にきれいに手紙を書くことにした。

会えてうれしかった事
入院した際は本当に心配だった事
兄たちも一日も早く両親の力になれるよう励んでいる事
両親も日々役目を果たすために腐心している事
最後におばあ様を頼む旨をしたためた。

士官学校の日々は憂鬱なことが多かったが、久しぶりに温かい気持ちのまま就寝することができた。


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