4話:現状確認
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冷戦構造は崩壊していたが、仮に核戦争がおきたなら、あの島国は最前線といっていいエリアだ。おそらく開戦初期に核が降り注いだはずだ。現に、その島国の名残は、特徴的な刀が数本、博物館にあるだけだ。
正直、安価ですぐ出てくる食べ物でもこちらの食事の数倍旨かった印象がある。大事なものは失って初めてわかるとか言うが、まさかファーストフードが食べれないことを嘆く日がくるとは。まあ、フェザーン自治領とやらにい行けば似たようなものがありそうだが。話を戻そう。
核戦争を経て地球統一国家を築いた人類は、その後宇宙へとその生存領域を広げて行ったらしいが、各星系をある意味植民地のように扱い、かなり搾取したらしい。
その結果、星間戦争がおこり、地球はめった打ちにされたようだ。まあ、人の事は言えないが、傲慢すぎた報いをうけた訳だ。
これでいい感じの星間国家ができたかに見えたが、300年ほどである意味、政治が衆愚政治と化し、かなり退廃的な風潮が蔓延したらしい。
ここで登場するのが銀河帝国の初代皇帝、ルドルフ大帝だ。大帝は軍人として若年から宇宙海賊の討伐に活躍した後、少将で軍を退役し政界に入った。
圧倒的な民衆の支持のもと、議会を席巻し、本来兼任不可能な首相と国家元首を兼任し、終身執政官になった後に皇帝に即位した。
まあ、改革は権力が集中していた方がやりやすいし理解できるが権力をもった側からすれば一度手に入れた権力を手放すのは難しい事だ。
手放した後に報復されないとも限らない。共和制から帝政への移行も当然といえば当然だろう。
この時代から我らがルントシュテット家の名前も歴史書の端の方に登場するようになる。代々高級軍人を輩出し、治安維持や海賊討伐に功績をあげているし、初代はルドルフ大帝とともに海賊討伐をしたらしく、大帝が退役した後も軍にのこり、治安維持や海賊討伐をしながら軍を大帝の支持母体にすることにも貢献したようだ。
で、話が戻るが銀河帝国が成立したものの、空気が読めない層はいつの時代にも存在する。
建国期と大帝が崩御された際の2度にわたって共和主義者の反乱がおきたらしい。建国期の反乱では40億人が処刑され、2度目の反乱では40億人が農奴に落とされた。
主義主張に命を懸けるといえばといえば聞こえはいいが、俺からすれば馬鹿でしかない。どうせ命を懸けるなら大勢が決する前に命を懸けるべきだし、大勢が決した後なら、体制内に入り込んで少しでも主義主張に沿った方針へ変えさせるように動くべきだろう。
そういう意味では、俺の爺さまを戦死させた叛乱軍の最初の一滴となったハイネセンとかいう奴の方が、まだ共感できる。
彼は農奴階級だったが、志を同じくする同志40万人と伴に、ドライアイスで宇宙船を建造し、帝国領から脱出し叛乱軍の最初の一
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