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GOD EATER STUDIUM
第一部 少年たち
第四章
新たな武器
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だけませんか?」
「実は、彼の神機は未完成なんだ」
「未完成?」
「そう。彼の神機はあの計画によって開発された。しかし、計画で開発された神機は、刀身と装甲だけなんだ」
「つまり、銃身だけはまだということですか? でも彼の神機には確かに銃身はついていますよね」
「ついているとも。でもその品は本来のものではないのさ。例のアラガミの素材は一切使われていないからね。例のアラガミのコアを用いた銃身を使うと今とは全く別の神機として生まれ変わるだろう。これをリッカ君とソーマと共に製作にあたってね。つい最近完成したんだ。リッカ君からも彼が使うことの許可をもらってあるよ」
「話が見えてきません。その銃身と私になんの関係性が?」
「直接的な関係性はないが間接的にはあるんだよ。その銃身は君と同じで種類なのさ。ここまで言ったらもうわかってくれたかい」
「わかりました。つまり新しくなった神機の様子見と使い方の指導をしろってことですね」
 榊はいたずらそうな笑みを浮かべる。アリサはその笑みの意味が分かっていた。その通り。そう言いたげな顔を見て、短いため息を吐く。引き受ける証拠である。
「事情はわかりましたが博士。それってコウタでもよくありませんか? 今は新人教育の担当ですよね」
 博士の表情が曇る。アリサは察したなにか不味いことがあると。次の瞬間、勢いよく支部長室の扉が開く。
「博士。なんでいつも俺なんですか。新人多すぎますよ。しかも一人ひとりが我が強いからいつもトラブル起こすし。止めるこっちの身にもなってくださいよ。新人教育以外での任務では、エリナとエミールが喧嘩するし、仲裁ばっかりじゃないですか」
 コウタの不満が爆発したようで施設長室に殴り込みに来たのだ。
「それは実に興味深い話だね」
 博士はすぐさま適当に誤魔化そうとする。
「またそれですか。なにも興味深くないですよ。ただ苦労している俺の身にもなってくださいよ」
 コウタには全く無意味だった。
「いや、実は新人の育成担当を増やす案はでているんだけどね」
「まじで。なら早く増やしてくださいよ」
「いや、結論から言うとコウタ君。君にしか無理なんだよ」
 納得がいかないコウタは、アリサの方を指す。
「アリサだってソーマだってベテランは他にもいるじゃないですか」
 コウタの必死さから現状とてつもない苦労をしているアリサは察した。先ほど思っていたことに対して改めようと考えた。そして自分が大勢の新人を相手にしているところを想像する。
「コウタ、諦めましょう。私やソーマが新人を指導できると思いますか?」
 アリサが諭すように言う。コウタは、アリサやソーマその他ベテランゴッドイーターの新人教育する姿を想像して、うなだれる。
「ソーマは、コミュニケーション取れそうにないし、アリサは喧嘩している
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