二十一匹め
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「あん? できなくはねぇが……」
そっか、ダイアモンドは作って大丈夫なんだね。
じゃぁ、つくっちゃおうかな。
素手はあぶないから…
近くにあった皿を持つ。
「集え、集え、人の息。重なれ重なれ大気の灰」
ヒュゥッと風が吹いている。
吹き込んだ風が、お皿の上に集まる。
「集え、集まれ、姿を顕せ」
風魔法で二酸化炭素を集めて、液体化させる。
「重なり、結べ、形を成せ。
ジェネレート! ディアマント・ナイフ!」
液体二酸化炭素から炭素原子だけが引っ張られ、形を為す。
色々ごっそり持っていかれたけど、楽しい。
イメージを絶やさず、集中を途切れさせないよう注意を払う。
分子の強制分離とかに魔力を持っていかれているのがわかる。
さらには無理矢理ダイアモンドの分子構造を作っていくのも…
「鋭く、硬く、全てを切り裂く金剛の刃」
最後に、キンッ…と音がして、形が固定された。
刃渡り15センチ程の、純粋ダイアモンド製ナイフ。
液体酸素の入った皿を置き、隣にダイアモンドナイフを置く。
体のあらゆる物が消失した感覚だ。
ああ…コレが魔力切れなんだね…。
「お休みなさい。ボーデン」
その気だるさに身を任せ、僕は体から力を抜いた。
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