1話:目覚め
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ゼのクマは心配するのねえ......。」
とおばあ様がすねだした。
「おばあ様、正直記憶があいまいなのです。いろいろと確認したいことがございますが、ローゼ先生が同席では話せないこともございましょう。おばあ様と話した後ケガによる影響なのかはローゼ先生と相談しますが、おばあ様と忌憚なくお話がしたいのです。いけませんか?」
「マリア様、恐縮ですがザイトリッツ様にここまで言われては控えざる負えません。一旦帰宅し体調を万全にしたいと存じます。」
そうローゼが言うと
「あらあら、ザイトリッツは淑女の扱い方まで覚えているのね一体だれが教えたのかしら......。」
などと言いながら、目だけは迫るものがある。
「おばあ様、お戯れはおやめ下さい。いろいろとはっきりしない部分があるので、確認含めお話ししたいのです。それともおばあ様は私と話したくないのでしょうか?」
すがるような目線をあえてマリアに向けると
「そんなことはないわ。ザイトリッツ。ちゃんとお話ししましょうね。ローゼ?ザイトリッツが気にするわ。あなたは主治医ですが夕方まではわたくしがここにおります。あなたは体調を万全にしなさい。」
「はい。マリア様。」
そんな会話を横目に見ながら当家って結構権力あるんだな
などと、現実逃避するわけではないがホッとした様子のローゼを
見ながらどうしたものかと考え込むのだった。
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