4-2話
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のストレスを受けて正常でいられるかどうかはわからない。
「……今は、やめといた方がいいかもね」
アタシの中で、それをする事の危険性を訴える。
機長の言葉という希望以上に一塊の集団を支えるほどのモノを、アタシ個人は持ち合わせていない。
カリスマの一つでもなければ、都合よくはいかない可能性が高い。
アタシ程度では異端と見られて排斥されるだけだ。
今は…とりあえず様子を見て目立たずにいるべきだろう。
アタシも機長と同じ選択をする事になり、この旅客機に触れない事を選ぶ。
まるで凶兆の証であるかのように、無線機を忌避《きひ》する。
「結局、まだこの地に押し込められるのね…」
アタシはまだ、世界を見終えていない。
まだまだ……この身は何一つ目的を果たしていない。
“アイツ”を捜すまで―――この足は世界の果てにだって赴くのだ。
パタン…と、もう鍵がかかる事のない扉を閉じて、二度とその機械に囲まれた箱の世界を訪れる事はなかった。
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