閑話:帰りを待つもの
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イラが言葉に出すが、それにしては髪の色も瞳の色も似てはいない。
どこかよそよそしい印象もあった。
そんな三人の視線に、ユリアンもこちらに気づいたようだ。
ぺこりと頭を下げた姿は、一瞬で道路を走る地上車の波に消えていった。
姿を消した同級生の姿に、三人が首を傾げた。
「何か変なのです、事件なのです」
「まさか、話をしていたみたいだし――それに、ファリンちゃんならともかく、ミンツ君なら大丈夫じゃないかな」
「なぜ、そこでファリンの名前がでるのです」
「だって、アイラちゃんだったら加害者になるだろうから」
「それはどういうことなのか、な」
頬を膨らませたアイラの姿に、マウアとファリンは笑いあった。
その一週間後――ユリアン・ミンツが転校することを、三人は知るのであった。
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