機動戦士ガンダム
2159話
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その場から逃げ出そうとする。
だが、そんな男達の企みは、美砂が使った魔法によって、砂が手の形をとって男達の足を掴んだ時点で、失敗が確実になってしまう。
そんな相手に刈り取る者はただ視線を一瞥し、もう興味はないと言いたげに、再び俺の影に沈んでいく。
いやまぁ、刈り取る者にしてみれば、一方的に俺……じゃなくて、円と美砂、ルリとラピスを人質にしようとしてきた相手で、銃を持っていれば俺達が逆らうような事はないと考え、戦うという選択が最初からなかったような相手だ。
銃口を向けはしたが、殺すような相手ではないと、そう思っていたのは間違いない。
「さて、後はこいつらを捕らえて、セイラ達に届けるか。一体、どんな結果になるのか、楽しみだな」
ジオン公国の士官の暴走、もしくは連邦軍の陰謀。
あるいは、裏に誰もないこの地域の住民の暴発か。
考えられる可能性は色々とあるが、それでもジオン公国と交渉中の現在、ルナ・ジオンの後ろ盾たるシャドウミラーの俺達に攻撃を仕掛けてきたのだから、これ以上ない交渉材料になる。
もっとも、ハワイの譲渡という時点で十分こちらに譲歩はしてるんだかが……うん、ジオン公国の首脳部――具体的にはザビ家――が、頭を抱えている様子が容易に想像出来る。
とはいえ、部下の独走や暴走を許したのは結局上がしっかりと纏めていなかったからだし、もしこれが連邦の策略であっても、自分達の支配下にあるハワイでそれを許してしまったのは大きなマイナスだろう。
そんな風に考えつつ、取りあえず俺はセイラに連絡するべく通信機を取り出すのだった。
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