機動戦士ガンダム
2159話
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れている訳ではない。
だが、ある程度の情報網があれば、ハワイを譲渡するという件を掴むのは難しい話ではない。
ジオン軍に連戦連敗の連邦軍としては、そのジオン軍から多くのエースパイロットを引き抜き、その上でジオン軍を圧倒する戦力を持つルナ・ジオンとジオン公国の関係が接近するのは、絶対に避けたいだろう。
もっとも、宇宙に拠点が殆どない連邦軍としては、ハワイをルナ・ジオンが所有する事になれば、接触しやすくなるというメリットもあるのだが。
「アクセル君、この人達どうするの?」
銃を手にした男達を前に、美砂は全く緊張した様子もなく尋ねてくる。
いやまぁ、実際にこの連中で俺達をどうにか出来るとは思えないけど。
とはいえ、この連中は生き証人してジオン公国との交渉に使えるのは間違いない。
である以上、出来れば生かして捕らえた方がいいか。
「俺がやる」
「……アクセル?」
今まで俺と話していた男が、美砂が呼んだ俺の名前に訝しげな視線を向けてくる。
まぁ、この連中にとってアクセル……アクセル・アルマーというのは、あくまでもルナ・ジオンの建国宣言やグラナダを1人で攻略した、20代の男の姿なのだろう。
それに対して、今の俺は10代半ばの姿だ。
それで、今の俺をシャドウミラーの代表だと思えという方が無理だ。
ルナ・ジオンを通じてシャドウミラーの……そしてネギま世界の魔法技術が知れ渡れば、年齢詐称薬とかについての情報が流れて、こっちを怪しむという可能性は十分にあるんだが。
ともあれ、今の俺をアクセルとして認識出来ず、それでいながらアクセルという名前から何かを連想しようとした男達だったが……それは、致命的なまでに遅かった。
いや、もし銃を使っても、俺には効果はなかったんだが。
ともあれ、軽く足で地面を……正確には影を踏むと、それが自分を召喚する合図だと悟ったのか、影から刈り取る者が姿を現す。
『……』
目の前の光景が理解出来なかったのか、銃を持った男達はただ、沈黙するのみだ。
だが、そうして沈黙している間に、刈り取る者は俺の影から完全に姿を現し、男達の前に立ちはだかる。
そうして、銃を持っている男達に向け、銃身の異様に長い拳銃の銃口を向けた。
明らかに異常と理解出来るような、そんな拳銃を。
男達は、そこまでされても目の前で行われている光景に何も反応出来ない。
えーっと……おい、いいのか? このままだと、何も出来ないで死んでいくぞ?
そんな風に思っていると……刈り取る者の銃口が向けられた男が、唐突に悲鳴を上げる。
「うわああああああああああああああああああああっ! ば、ば、ば、ば、化け物だぁっ!」
その言葉が引き金となり、動きが止まっていた者達も次々に混乱し、
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