機動戦士ガンダム
2158話
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それは、連邦の一員ではあってもそこまで影響力の強くない勢力からだ。
例えば月、もしくは中立のサイド6といった具合に。
だが、当然ながらそのような真似をする場合、取引相手は危ない橋を渡る事になり、値段をそのままという訳にもいかない。
危険手当……という表現が相応しいのかどうかは分からないが、ともあれそんな感じで、本来の値段よりは高くなっている筈だ。
その7割。
具体的にどれくらいの値段で資源を仕入れているのかは分からないが、それでも普通に購入する時よりも高くなっているのは、何となく予想出来る。
……まぁ、それでも月は俺達が占拠したので資源を購入する事は出来ないし、サイド6から資源を購入するよりは安くつくのだろうが。
「ジオンにとっては、高くついたな」
「あら、そう? 見ようによっては、そうでもないわよ? これから、連邦軍はオデッサや北米といった場所を取り返そうと活動する筈よ。そして連邦軍の国力を思えば、それは決して夢物語という訳でもないわ。そして、もしそうなってもジオン軍は資源の心配をしなくてもいいのよ。そう考えれば、そこまで悪い取引でもないと思うわよ? 実際、サイド6から資源を購入するよりも安いのは間違いないんだし」
エザリアのその言葉に、そうか? と一瞬思ったが、考えてみれば実際にその通りなのは間違いなく、なるほどと頷かせるものがある。
まぁ、俺が何を思おうが、実際にジオン公国としては色々と動く必要がある以上、今回の一件はルナ・ジオンに……正確には、その背後にいるシャドウミラーに敵意を持っていないというのを示す為に、どうしても必要な出来事だったのだろう。
「まぁ、グワジン級やらドロス級やらの件は、それこそルナ・ジオン軍の方で使えばいいから、そこまで気にする必要はないだろうけど」
「いや、あるだろ。グワジン級はいいさね。あたし達には部隊で参加している連中が多いからね。けど……ドロスなんて貰っても、どうするんだい? 正直なところ、使いこなせるだけの戦力がないよ?」
シーマの言葉には、納得出来るものがない訳でもない。
実際200機近いMSを運用出来るドロスは、ぶっちゃけ今のルナ・ジオンでは使い道がないのだ。……正確には、使いこなせるだけの戦力がない、と表現すべきか。
現在クレイドルで生活しているのは、基本的にはルナ・ジオンを建国した時にいた面々だけだ。
それにガトーやその部下の家族達が加わったが、その人数はそこまで多くはない。
そうである以上、当然のようにMSを運用出来る兵士の数も少ない。
……ジオン軍に所属していれば理解出来るのだが、実はジオン軍においてMSパイロットってのは、一種のエリートだったりする。
そこまで厳格な意味でのエリートって訳でもないのだが、それでもMSのパイロ
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