機動戦士ガンダム
2158話
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当に普通に……って表現はおかしいけど、そういう条件で条約を結んだのか?」
「ええ。もっとも、ジオン公国……いえ、ザビ家としては、少しでもセイラの機嫌を取りたいんでしょうね。特にグラナダ攻略の時の映像が世界中に流出した今となっては」
「もしアクセルの機体……ニーズヘッグがサイド3を攻撃したら……という事か」
ラルが納得したように頷く。
まぁ、普通に考えてニーズヘッグがサイド3……特にズム・シティを攻撃してきたらと思えば、恐怖を抱いて当然か。
「つまり、今回の交渉は半ばセイラへのご機嫌取りみたいなものか」
「そうなるわ。……勿論、他にも得た物はあるわよ?」
「あるのか」
「ええ。もっとも、多少はこちらも譲歩したけど。……取りあえず、グワジン級を3隻とドロス級を1隻貰う事になってるわ。代わりに、ルナ・ジオンからは資源を多少安値で売る事になってるわ」
そうエザリアが告げるが、それもまた破格の条件だった。
グワジン級というのは、俺が今まで調べてみた限りでは現在のUC世界で最強の軍艦と言ってもいい。
純粋に攻撃力という点では、連邦軍のマゼラン級とかもあるのだが、グワジン級はあくまでもミノフスキー粒子散布下での戦いに対応しており、MSの運用艦として設計されている。
本来なら、ザビ家の面々かその信頼の厚い者にしか乗る事は出来ないと言われている艦だ。
そして、ドロス級。
ジオン軍にとっては、グワジン級よりも巨大で、多数のMSを搭載出来るという、まさに戦略的な能力を持つ空母と表現してもいい。
そのMS搭載数は200機近いとかなんとか。
……まぁ、そこまで来るとぶっちゃけ空母としてよりはシャドウミラーで言う機動要塞的な使い方になるんだろう。
それにしても、MSを200機近く搭載可能というのは素直に凄いと思う。
とはいえ、それだけの能力を有する艦だけに、当然のようにその建造コストは高い。
ただでさえ資源不足のジオン公国から、グワジン級だけではなくドロス級までも奪うというのは……これはセイラの機嫌云々ではなく、本格的にこっちとの関係を深めに来ていると考えた方がいいのか?
まぁ、向こうにしてみれば俺達と正面からぶつかり合うのは絶対にごめんだろうが。
「ちなみに、資源を安く提供するって話にしたらしいけど、具体的にはどのくらいの値段になるんだ?」
「そうね。ジオン公国が普通に連邦以外から購入していた時に比べれば、7割ってくらいかしら」
「それは……また……」
エザリアが告知したのは、再び俺を驚かせるには十分だった。
当然ながら、連邦としては潜在的な敵国であったジオン公国に、通常の値段で資源を売るなどという真似はしない。
そうである以上、ジオン公国としては資源をどこから購入するか。
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