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勇者のメイド
思惑
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手に泡立てた石鹸の泡をそっと男性自身に馴染ませるように洗うの」

「わかりました。

こう・・・ですか?」私は壊れ物を扱うように勇者様の男性自身を洗った。

私が男性だった時「他の男の股間を触るなんて冗談じゃない」と思っていたが、不思議と勇者様の股間を触る事に全く嫌悪感がない。

「わ!何か大きくなりました!」私は驚き軽く叫んだ。

「おかしな事で驚くのね。

『触られると大きくなる』男性としては当たり前の生理現象なのでしょう?」笑いながらロッテさんは言った。

触られると大きくなる、これは予想通りの事だ。

だがこんな大きくなるとは予想外もいいところだ。

「夜伽前は出しておかない事が普通なんですが、勇者様はまだ若くいらっしゃるし、その上今夜の夜伽の相手はカオルの予定なので勇者様に『出したいか、出したくないか』聞くべきでしょう」とロッテさん。

「お、お出しになりたいですか?」私は勇者様に聞いた。

「だ、出したい」勇者様は意外な事を言った。

困った。何をすれば良いのかはわからない。

自分ですることは少しはわかる。

しかし異性に出してもらった事などなかったのだ。

それに形状も何もかも違いすぎるのだ。

「すいません、出してもらった事も人が出すのを手伝った事もありません。

何をすれば良いのでしょうか?」私は困惑しながら言った。

「私が手本を見せれれば良いんですけど、私は国王様以外の殿方を触らないし、触らせないと心に決めております」 ロッテさんは申し訳なさそうに言った。

「昔の彼氏達に仕込まれた技術であれば仕込めるけど?」

勇者様は失言をした。

私に勇者様は今まで昔付き合っていた人の事は話していない。

私も女性時代の勇者様の美しさで誰とも付き合っていない訳がないと思っていた。

勇者様が今までに誰とも付き合っていない訳がないが、その事は勇者様の口からは聞きたくなかった。

私は半べそをかきながら「私が勇者様の記憶を上書きします」と勇者様の男性自身をしごこうとした。

「カオル!落ち着きなさい!

カオルはただのメイドです。

メイドがご主人様に嫉妬する権利はありません!

それにカオルは『何をして良いかわからない』んでしょ?

カオルは勇者様の男性自身をヤケクソでしごこうとしたのですよね?

勇者様を第一に考えて、勇者様を喜ばせる事だけを考えてない者に『勇者様のメイド』である
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