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勇者のメイド
思惑
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筋肉のついた体も顔も・・・全てのパーツが芸術作品のようだ。

そして男性自身・・・全く興奮して大きくなっていない状態で私が男性時代の大きくなった時の三倍の大きさはあった。

形は似ている。

だがまるで虎と猫のようにスケールが違う。

「ん?何か変なところある?」勇者様が聞く。

何故か私に体の隅々まで見られているのに私より堂々としている。

「いえ、大変逞しい体をしていらっしゃいます」私は素直な感想を言った。

「ホラ裸で勇者様をお待たせしてないで、カオルも服を脱いで勇者様の背中をお流ししなさい」ロッテさんは私を促す。

私はロッテさんにメイド服を脱がされ裸になり勇者様の背中を流す事になった。

私は勇者様の背中をゴシゴシこすった。

「カオル、本当にお背中だけお流してどうするの?

『お背中をお流しする』と言ったら、お腕も前もお流しするべきでしょう?」

「え?前ですか?」

「お体の隅々までお洗いするのは当たり前じゃないの。

まさか勇者様の体で触れないほど汚い場所があると思ってるの?

ご主人様が汚い箇所があるとしたら、我々メイドの不手際なのよ?」ロッテさんは私を責める。

私が勇者様に汚いところがあるなどと思っている訳がない。

ただ恥ずかしくて触れない部分はある。

私は腰を下ろしている勇者様の前に回り込みゴシゴシと洗う。

「勇者様の下半身も洗わせていただきなさい」とロッテさん。

「まるで男性の裸を初めて見るような態度ね?

何でそんなおっかなびっくりなの?

何度も男性だった時に毎日見ていたんじゃないの?」

「こんなに逞しい体ではありませんでしたし、股間についている男性自身は比べる事が失礼なほど別物です。

大きさ、太さなどは比べると私についていた物はミニチュア以下でしたし、勇者様は形状もとても雄々しく皮も余っておられません」私は感じた事を素直に口にした。

「つまり勇者様の男性自身はカオルがついていた物とは別物で扱い方がわからない・・・そういう事ね?」

「申し訳ありません!その通りでございます!」私はガバッと頭を下げた。

「いいのよ、新人で大事な事は『わからない事はわからない』と言う事です。

でもいつまでもわからないままでいてはいけないわよ?

一つ一つ覚えていって、ご主人様に満足していただけるようにならないとね。

ホラ男性自身は洗い布は使わないで、掌でそっと洗うのよ。


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