06.そうだ、刑務所に逝こう。
第19回
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それはそうだろう。
白猫とK猫が協定を結んでまで倒そうとした敵に、自分達の居場所を破壊しようとした敵に、私が戻るというのだから。
「分かりました、首領」
背後から声。
「お久し振りです、首領」
「相変わらずね、最年少幹部君」
「で、何時までも抱き合ってないで、行きますよ」
「君は空気を読むことがニガテらしいね」
「僕は不得意なことはありません」
「如何だか」
軍服姿の青年が私に向かって言う。
私は敢えてフランさん達の方へ行って、水から上がる。
そして、そのタイミングでフランさん達を重量で地面に縛り付ける。
「な…………如何為てだい? 琴葉、君…………」
能力で服が吸収した水分を飛ばし、整った顔歪ませるフランさんのに立つ。そして、その顔を覗き込んで言う。
「私は貴方が嫌いでした。フランさん」
踵を返して、最年少幹部君の方へ向かうと、後ろからぼそぼそと声が。此れは能力発動の起句だ。
後ろから刃物が飛んできて、それが私にあたる直前で叩き落とされる。
「嗚呼、有難う。グレース、ラル」
何処から取り出したのか、一振りの剣を構え、私にあたる直前で短剣を叩き落とした二人。あー頼もしい。
「最後に一つ。聖月さん達が元の世界に帰る日、私達は貴方達を一人残らず殺す」
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