機動戦士ガンダム
2157話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ガトー達とセイラを含むルナ・ジオン、そして一応といった感じでシャドウミラー幹部陣何人かの会談は、そう時間を掛けずに終わった。
ガトーやその部下の者達にしてみれば、セイラ……いや。アルテイシアという、ジオン・ズム・ダイクンの娘が自分達に会いに来てくれたのだ。
それはとても光栄な事であって、当然ながら感動していた。
セイラの方も、ガトー達の中には腹に一物抱えているような……悪意を持ってルナ・ジオンにやって来たような者はいなかったらしく、最終的には特に何も問題はなかった。
もっとも、今回の一件は偶然こういう形を取ったが、次からはその辺もどうにかする必要があるだろう。
そんな訳で、現在ガトー達はルナ・ジオンの……正確には、クレイドルの中を見て回っていた。
ちなみに当然の事だが、ガトーと一緒に来た部隊の家族達も、クレイドルで仕事をする事になる。
具体的にどのような仕事になるのかは、それこそ本人達の資質次第だろうが。
「あれが……ルナ・ジオンのMSか」
ルナ・ジオンの軍事基地……その中でも、セイラの城がある場所からはかなり離れた場所にある演習地では、現在MSが演習を行っていた。
戦っているのは、黒い三連星のS型が3機対、ダグラス率いるジンやストライクダガーを操る外人部隊。
正直なところ、この外人部隊という名前を変えた方がいいのではないかと思っているのだが、意外な事にケン達はこの外人部隊という名前を気に入っているらしい。
それこそ、家族を人質に取られていた時の部隊の名前なんだから、明らかに縁起が悪いと思うんだが。
それでも、本人達が望むならという事で、未だにダグラスが率いる部隊は外人部隊という名称のままだった。
「見たところ、ザクに押されてるようですが……」
カリウスが、ガイアのS型によってペイント弾を撃ち込まれ、シグーの胴体が赤く染まったのを見ながら呟く。
ジンじゃなくてシグーを使ってるって事は、外人部隊の中でも腕の立つ奴……ケンか? もしくはダグラスか。
ジンの上位機種と言ってもいいシグーだったが、それでもペイント弾によって赤く染められてしまえば、当然のように負けとなる。
事実、そのシグーは大人しく模擬戦の場所から後退していく。
「機体性能がザクより劣っているのは、やっぱり動力炉の違いが大きいな。ザクと戦っているのは、基本的にバッテリーで動いている機体だ。核融合炉を持っているザクと比べれば、どうしても性能では劣ってしまう。……もっとも、バッテリー機は決して悪い事ばかりじゃない。例え撃破されても、爆発は大きくないし。それに、コスト的にもな」
ルナ・ジオンが使っているバッテリー機は、それこそ技術があればUC世界でも普通に作れる。
何か特殊な素材の類は使っていない。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ