機動戦士ガンダム
2157話
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である程度持ちこたえる事は出来るんだろうが……ジンやシグーはPS装甲を開発前に出来た機種だしな。
それに、PS装甲は攻撃を受ければ受けるだけ機体のエネルギーが消費するので、バッテリーで動いているSEED世界のMSにしてみれば、エネルギー消耗が激しいという欠点もある。
「ちなみに……あの機体を見てみろ」
そう言い、ガトー達に示したのはリーオー。
「他の3機種はSEED世界という世界で開発されたMSで、バッテリーで動いている。けど、あのリーオーという機体はW世界という世界で作られたMSで、ザクと同じ核融合炉を動力としている」
もっとも、UC世界のMSが使っている核融合炉は、ミノフスキー物理学を基礎としているものだが、W世界の核融合炉はミノフスキー物理学を使っていないので、同じような性能を持ちながらも、その製造過程は全く違うのだが。
「……性能的には、どちらが上なのだ?」
「あー、どうだろうな。対して変わらないと思うぞ。ザクが最初のMS……いや、旧ザクとかあるから、最初とは言えないけど、ともかく初期のMSであるのに対して、リーオーというのもW世界では初期のMSだし」
正確にはリーオーの前にトールギスがあり、そのトールギスをデチューンしたのがリーオーなのだが、量産型MSという意味では間違いなくリーオーが最初だった。
「ふむ、なるほど」
性能的には同じという事で、ガトーは納得した表情を浮かべる。
だが、次に視界に入ってきた物を見て、その動きは固まった。
何故なら、そこには空を飛んでいるMSがあったからだ。
いや、正確にはシャドウミラーで開発したダラニに乗って空を飛んでいるストライクダガーやジンを見て、だ。
ダラニはシャドウミラーで開発された機体ではあったが、特にシャドウミラーとしての技術を使っている訳ではない。
いわゆる、枯れた技術……どこの世界にもあるような技術を使って作った代物だ。
唯一特異な技術と言えば、SEED世界のバッテリー技術だが……それを欲しがる勢力は、いないとは限らないが、それでもそこまで多くはない筈だった。
勿論、もしジオン軍や連邦軍に拿捕されるような事があれば、徹底的に調査されるだろうが。
ああ、でも連邦軍はともかく、ジオン軍にはドダイとかいう爆撃機があり、それにMSを乗せる事を計画してると技術本部から奪ってきたデータの中にはあったような気がする。
とはいえ、それはまだ計画段階で実際には行われていない事を考えると、俺達が元祖という扱いになるのだろうが。
「驚いたか? あれがあれば、MSも空を飛べる。MSの欠点の活動範囲の狭さを克服する事が出来る」
宇宙であれば、機動力や活動範囲は特に問題のないMSだが、それが地球での活動となれば話は違う。
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