機動戦士ガンダム
2157話
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それに比べると、ザクが使っているミノフスキー物理学を下地にして生み出された核融合炉は、地球上には殆ど存在しないヘリウム3という物質が必要となる。
そのヘリウム3を手に入れる為に、片道数年単位を掛けて木星に行き、ヘリウム3を取ってくる必要があるのだ。
……ただ、このヘリウム3は例えばバジュラの持つフォールドクォーツやBETAの持つG元素と違い、この世界特有の物質という訳ではない。
つまり……そう、キブツを使えば普通に作り出す事が可能なのだ。
UC世界にしてみれば、わざわざ数年掛けて木星に行かずとも、ルナ・ジオンを通してシャドウミラーからヘリウム3を購入出来る訳で……木星船団というのがこの世界にはあるらしいが、そのうち規模が縮小されるのは間違いない。
もっとも、規模は縮小されてもなくなるという事はないだろう。
このUC世界において、MSというのは絶対的な力だ。
それ以外にも、ミノフスキー力学を使った核融合炉には色々と使い道がある。
そのような物を作るのに必須のヘリウム3を一国からの供給に頼るというのは、最悪の選択肢だろう。
下手にルナ・ジオンと敵対すれば、その時点でヘリウム3を入手出来なくなるのだから。
そうなると、現実的なのは規模を縮小しつつも、木星船団は続けるといった事か。
……シャドウミラーの場合、キブツを使わずに直接木星までシステムXNを使った転移という方法もあったりするのだが……その辺はまだ、あまり考えなくてもいいか。
「コスト、か。やはりMSを維持するとなると、その辺は考える必要があるのだな」
ガトーがしみじと呟く声が聞こえてくる。
ガトーにとって、MSというのはやはり大きな意味を持っている事を伺わせる言葉だ。
「もっとも……ジン、シグー、ストライクダガーといった3機種は、基本性能ではザクに負けていて、ましてやS型と比べれば圧倒的に低いが……それでも絶対に勝てないって訳じゃない」
「それは、どういう事ですか?」
そう尋ねてきたのは、カリウス。
ガトー以外の面々も、やはり精鋭部隊という事で、MSとかその辺りに興味津々なのだろう。
「簡単に言ってしまえば、武器だな。……ジンとシグーは別に用意する必要があるが、ストライクダガーというあっちの機体は、ビーム兵器を持っている」
「なっ!? そ、それは……MSサイズで使用可能なビーム兵器という事ですか!?」
「そうだ。しかもかなり取り回しのしやすい大きさでな。……ちなみに、取り回しという事を考えなければ、ジンやシグーでも一応ビーム兵器は使えるぞ。もっとも、ザクバズーカどころじゃないだけの大きさを持つ武器だから、それこそ普通に考えれば的にしかならないが」
PS装甲辺りを使っていれば、取りあえずザク相手にもジンやシグー
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