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見える世界は、私にとって・・・
第三章
旅する者
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「……囲まれてからどれだけ経った」

「多分、君が助けに来てくれるまでで5分」

「そこまで遠くに行って無いだろ。探すのを手伝う」

エレトが周りを見ながら言うと、ネウリアはエレトを見て黙り込んだ。

「……えっとさ、君は平気なの?用事とかあるんじゃないの?」

「…………」

用事があると言われればある。

しかし、再び魔女の所へ行くには時間が必要だった。

「平気だ」

その一言だけ言うと、ネウリアの顔がパアッと明るくなった。

「ありがとう! ほんっとうにありがと! 」







「……ネウリア。何の理由で旅をしているんだ?」

平原を歩きながら、ネウリアに尋ねる。

ネウリアはエレトを見ると、首を傾げた。

「さぁ? この旅に意味なんか無いよ」

「……?」

どうにも引っ掛かる理由。

しかし、深く聞かない方が良いかもしれないと思い、向かう先に目を向けた。
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