宝具の相性って概念を押し付ける形で決まるんだけど、じゃあ概念の押し付けが効かない敵はどうする?って話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
りこの長老級血界の眷属とはかなり上位のサーヴァントでなければ対応が出来ないし、致命も不可能なほど出鱈目に強かった。
――その出鱈目に強い存在からも恐れられる例外、裸獣汁外衛賤厳を以てして「やりおる」の一言を言わせたサーヴァントが一体。
『――首を出せ』
「ゴべっ……!?」
その太刀筋、神速という言葉さえも生温く、血液の一欠けさえ微塵に切り裂く。
国家さえ殲滅するレベルの吸血鬼を、ただ一本の剣のみで彼は『全てを』切り裂いた。
「……我が剣ですら、未だ『滅殺』の域を出ず。未熟を恥ずるばかりなり」
DNAレベルで死なないならDNAまで細切れに切り裂けばいいじゃないとばかりに世界中を飛び回り、只管に血界の眷属を狩る者の名が牙狩りと眷属たちの間に轟くのに、そう時間はかからなかった。
眷属を狩る為に死後もなお再び鍛え直した剣筋。暗殺者の冠位を得るに至った究極の『不意打ち』。そして何よりも妥協を許さぬその精神性は、彼の者を更なる高みへと導いた。
「しかし心せよ、死すべき者よ。人間の刃はいずれ必ず貴様らの致命を抉り、首を永劫に断つものである――それまでの間、幾度でも鐘の音を聞くがよい」
――初代ハサン・サッバーハ。別名、『山の翁』。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ