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Fate/BBB ー血界戦線・英霊混交都市ー
宝具の相性って概念を押し付ける形で決まるんだけど、じゃあ概念の押し付けが効かない敵はどうする?って話
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ゃ混ぜにしたような、製造過程からしてあちらの世界ではありえないものだ。

 科学と魔術の混合。それはすなわち、「より高い神秘を秘めた存在ほど強い」というパワーバランスに矛盾をねじ込んで崩壊させるということだ。だから宝具の性質――「吸血鬼殺し」のようなものも、吸血鬼破壊までの具体的なメカニズムがなければ一切効果はない。というかそもそも宝具に対して人類でも対策が取れる。
 例えばだが、クー・フーリンのゲイ・ボルグは因果を逆転させることで必殺を成立させているが、この世界だと因果絶縁の技術を使われるとこの必殺は成立しなくなり、唯の魔槍になる。エクスカリバーを不可視にする風王結界とて単なる屈折率の変化であるため高度な観測技術ではあっさり形状がバレる。この世界では、宝具の優位性を崩す方法が多すぎた。

 結果から言うと、オジマンディアスのあらゆる宝具、あらゆる武術を以てして、長老級の完全消滅は不可能であった。

 それでも流石と言うべきか、戦いの中で相手の性質をやっと理解したオジマンディアスは『DNAレベルで相手を破壊する技術』――すなわち血闘術や斗流血法に似た性質の呪いを生み出し『(とりあえず)(げきは)』までは至っているのだから大概である。ファラオの力ってスゲー。
 ……本人からすれば苦戦と呼んで差し支えない戦いであり、あり得ないレベルの失態だったのは言うまでもない。オジマンディアスに類まれなるキャスターの素養があったから何とかなったが、これがカルナなどの純粋な武人ならば更に苦しい戦いを強いられたか千日首だったろう。

 プライドを傷つけられて本気で眷属撃破の研究を始めたオジマンディアスとは違い、最初から猛烈に血界の眷属を嫌う者もいた。ヴラド三世は言わずもがなだが、自分の体に神の血が半分流れている癖に神が大嫌いなギルガメッシュがそれである。彼はこの血界の眷属がありとあらゆる意味で気に食わなかったらしく、なんと慢心せず自主的に滅殺して回っている。
 もちろん、彼の財宝を以てしても完全消滅は出来なかったらしく、「ティアマトとは別の性質で手に負えぬ」と呟くのを親友エルキドゥは聞いていた。
 とはいえその傍若無人な理不尽っぷりは健在で、一部HL市民からは「14人目の王」とか言われている。そんな彼の宝具だが、この世界に来たせいで余計に蔵の中身が増えているらしい。流石に世界崩壊幇助器具までは持っていないようだが――何気にこれによって世界崩壊幇助器具は人類の作ったものではにことが確定するという研究者しか喜ばない事が発生している――余計に手が付けられなくなったことは言うまでもない。

 なお、ギルガメッシュはこの町のことは神以外大変お気に召している様子で、時々ザップと一緒に酒場でバカ騒ぎしている光景が目撃されている。

 とまぁ長くなったが、つま
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