暁 〜小説投稿サイト〜
彼願白書
逆さ磔の悪魔
ラスト・ターン
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とを確かめる。
自分達の身の回りの変化はない。
相変わらず彼方の空には黒い群れ。
あの閃光だけが消えた。
何が起きたのか、それは指揮艦護衛に就いていたサラトガからの緊急伝で知ることになる。

『提督、Emergency!Emergency!』

「サラトガか!?どうした?」

『航空隊が!配備していた航空隊がいないんです!上空警戒のInterceptorもそっくりそのまま!』

「なんだと!?ちゃんとポケットを確認しろ!ホントに艦載機が全部なくなってるんだな!?」

「提督!金剛、武蔵から報告。艦隊所属の航空機がそっくりそのまま全て消えたと!」

金城はその報告に、目を丸くした。
航空機が、全て消えた?
そんなオカルト染みたことが現実に起こるものかと。
しかし、それが現実であると、ついに目の前で実際に思い知らされる。

「大変じゃぁあ!提督ぅうううう!!偵察機がどっかに消えたのじゃああああ!!!」

そう叫びながら金城のいるブリッジまで駆け上がってくる利根の声。
現実を受け入れるしかない。
だが、これはいったいどういうことだ?
リバースド・ナインは斯様なことまで出来るというのか?
そもそも消えた艦載機はどこに?
いや、そんなことを論じている場合ではないか。

「全艦、対空警戒!今、空襲されたらひとたまりもない!鎮守府まで反転、急速離脱!」
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