06.そうだ、刑務所に逝こう。
第18回
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「琴葉さんとフランさんは、喧嘩しているのですか?」
「能力について、喧嘩した。無理矢理首領が琴葉に手を出したから、どっちも反省して、距離を取ってる。分かりやすく言うなら、恋人の喧嘩だな」
「分かりにくいですね」
「まぁ、其処に至るまでがヤバくてな。琴葉には首領の話を、首領には琴葉の話をしない方が良いぜ」
「はい……」
「あ。響也さんと琴葉さんは、どっちの方が背、高」
「打っ殺されたいのか」
「あ、いや。すいません」
「まぁ、俺の方が高いけどな。彼奴の部下の双子とか、幹部補佐の弟とか、拾った奴とかを抜けば、彼奴が一番小さい。其の次が幹部補佐。俺じゃ無いからな」
「あ、はい」
「あ"−、響也さんと琴葉さんはどーゆー関係?」
「幼馴染み的な感じだ。あと親友」
「フラン様の邪魔をするつもりは?」
「そのつもりしか無い」
「マジか……」
「まぁ、後は今度……」
「あの!」
「何だ?」
「この組織に、黒の蓬髪で金色の瞳……で、周りから浮いた格好をした人って居ますか?」
「………あー、俺は知らないな。何処に居たんだ? 其奴」
「私が使わせて頂いている部屋の前です」
「…………黒の蓬髪とか、浮いた格好とかは分からないが、金色の瞳なら心当たりがある」
「誰ですか!?」
「琴葉が飼っている黒猫、グレースだ」
「…………猫?」
「彼奴は不思議な奴でなぁ。落ち込んでいると、何故か擦り寄ってきたり、琴葉に悪戯を仕掛けてやろうと思うと、彼奴の書類の山を崩してくれるし……って、兎に角すげぇ猫なんだよ」
「その猫が人間になることは可能なんですか……?」
「さぁな。俺にはサッパリ分からねぇ。まぁ、探しといてやるよ。彼奴の客人の願いだ」
「「「「「「「「響也さん、かっけぇ………」」」」」」」」
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