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彼願白書
逆さ磔の悪魔
スプローリング・バースト
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押し切るのが正しいと判断する状況に変わりなかったから?
押し切れる自信も、実力もあったから?
違う、ここで退けないだけの理由があったからだ。






『ブルネイの連中、ついに弾きよった!基地航空隊、艦爆艦攻全部押し出しての一斉攻撃や!』

龍驤の割り入るような報告に、壬生森は表情ひとつ変えないで答える。
やはり、全てわかっていることなのだと、熊野は壬生森の傍らで思う。

「おそらく、空襲の一波のあとに水上打撃を仕掛けるはずだ。そして、トドメの雷撃も用意しているだろう。我々の戦い、そして終局点はその雷撃のあとにこそある。」

リバースド・ナインが、ブルネイの提督が、どう動いているのか。
そしてこのあとのことも。
普通なら買い被っていると思うだろう。
熊野だって、これが買い被りではない自信などない。
ただ、そう思わせるだけのことがずっと続いているのだ。

「見逃すなよ。不死鳥が煉獄から舞い戻るその瞬間を、必ず捉えろ。」

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