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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と強化合宿編
NO.070 合宿一日目の終わり
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…………―――合宿一日目・AM17:20


宿泊施設の前にピクシーボブは立っていて今か今かと出久達が来るのを待っていた。
そして林の中から1−A全員がひどく疲れた表情でありながらも、しかししっかりとした足取り(?)で歩いてきた。
ここまで来るのにたいそう苦労したのは言うまでもないことだろう。
全員個性に関係する部位の疲労による震えを抑えながらもなんとか歩いてくるのだから。

……なぜかって、ここまで到着するのに計100体以上は魔獣が出てきたからである。
以前に出久は5体ほどを相手取った事があったが、あの時の比ではないと感じるほどだったのである。本気度合いが違っていた。
もう何度ハウリングインパクトを放ったことか、炎術で燃やしたことか、体術で破壊しまくった事か……。
それは全員にも言えることなのでもう、お疲れ様としか言えない。

「ねこねこねこ。やっと来たね」
「あ゛ー……腹減ったよ……」
「喉乾いた……」
「めしー……」

ピクシーボブの言葉にも反応するのに億劫な一同。

「……なにが三時間ですかー……もう5時ですよ!?」
「ごめんね。あれは私たちならって意味ね」
「実力差自慢かよ! どのみちお昼なんて期待できなかったんだな……」
「非常食でも用意しとくんだったな……」
「それは止めておいた方がよかったと思う……最悪取り合いとかいう醜い争いになるし……」
「だなー……」

そこまで結論が出て思わず項垂れる男子たち。
そんな一同をよそにピクシーボブは舌なめずりをしながらも、

「でもー……私の土魔獣が思ったより早く攻略されちゃったよ。特に……経験があった出久はいいとして、そこの三人……」

「ん……?」
「なんですか……?」
「あ……?」

指さされた方は爆豪、轟、飯田の三名。

「躊躇の無さは経験値かそれとも性格によるものかしら? 卒業後が楽しみね! 唾つけとけー!」
「「「うわっ!?」」」
「わわわっ!? ピ、ピクシーボブ! 落ち着いてください!」

出久がなんとかピクシーボブの行為を止めさせた後に、

「三人ともごめん。後で僕がきつく言っておくから」

そう言いながらも出久はハンカチを取り出して三人の顔を拭いていく。
そんな光景を見てピクシーボブは「おやーん?」と笑みを浮かべて、

「出久ーん? もしかしてその三人って……」
「え? なんですか?」
「いやーん? ねこねこねこ、お姉さんは無粋だったみたいだねー」
「えっ!? ホントになんですか!?」

困惑する出久をよそに顔を拭かれた三人はそれぞれ思うことはあれど無言であった。
そんな時だった。
洸汰が三人の前にゆっくりと歩いてきて、

「オラァッ!!」

渾身の水ぶっかけ
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