06.そうだ、刑務所に逝こう。
第17回
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だが……と言うか、顔が見えない!
「それ、前見えてんのか……?」
「見えません。ですが、気配で如何にかなるので、ご心配なさらず」
もごもごとしか聞こえない。と言うか、良く崩れないな、それ。
「少し持つ」
「いいえ。お客様に荷物を持たせるわけには行きません」
「危ないんだよ。持たせろ」
「あ……済みません、お願い致します」
取り敢えず、持てそうな分だけ箱を取る。……結構重いな。
「後は、お客様のお好きなところへ行きましょう。何処か、行きたい所はありますか?」
いや、この荷物じゃ無理じゃね?
「今日は荷物も沢山あるし、明日にしない……?」
よく言った、聖月。
「畏まりました。それでは、帰りますか」
…………バランス感覚やばいな、この人。
◇ ◆ ◇
色々移動をして、部屋に戻ると、既にベッドの上に服が置いてあった。
「……あれ、俺が選んだヤツじゃ無いのもある」
真紅のシャツに、ダークレッドのベスト、黒いネクタイに黒いジャケット、黒いズボンに黒革の靴。
俺の好みをド直球で攻めてきているのだが。
「私が事前に服屋に頼んで作らせました。喜んで頂けましたか?」
「うおっ……何だ、琴葉か。俺の好みド直球だよ」
「有難う御座います。それでは、失礼しました」
びっくりしたな。
…………ってか、オーダーメイド!?
やばいな、マジで。頭可笑しいどころじゃ無い。
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