機動戦士ガンダム
2156話
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だルナ・ジオンの黎明期と呼ぶに相応しい時期だけに、そこまでやる必要があるが、いずれはその辺をどうにかする必要がある。
これから先、クレイドルには続々と住人が増えていく筈であり、そうなれば当然のようにセイラだけで全員に会うといった真似は出来ない。
そうなれば、ジオン公国や連邦のスパイだったり、破壊工作員だったり、そういう連中がルナ・ジオンに入らないとも限らないのだ。
どうにかして、テロ対策を含めてその辺りを対処出来るようにしないとな。
セイラのニュータイプ能力に頼り切りという訳にもいかないし。
そもそもの話、ニュータイプ能力はそこまで完全な代物という訳でもない。
体調によって能力が上下したりする、かなり不安定な能力なのだ。
「ああ。だから、余計な騒動を起こさないで、素直に従ってくれよ」
そう言いつつも、恐らくガトーやその部下が余計な騒動といった真似をする筈がないというのは、俺にも理解出来ていた。
部隊を率いているガトーが、これだけ生真面目である以上、当然ながらその部下達が妙な騒動を起こすという可能性は少ない。
……これが海兵隊やら、ラルの部下やら、黒い三連星やらなら、話は別だったかもしれないが。
微妙に入っていてはいけない連中が入っていたりするが、取りあえずその辺は気にしない。
『うむ。では、早速宇宙港に入港するので、これで失礼させて貰う』
「ああ。……よく来てくれた。ガトー、俺はお前を、お前達を歓迎するよ」
そう告げると、ガトーは笑みを浮かべた後で通信が切れる。
そうして通信が切れた後は、少し離れた場所にいた人物に視線を向ける。
「そんな訳で、ガトー達を頼んだ」
「任せて下さい。アクセル代表がわざわざスカウトしてきた人達ですもの。特に問題はないと思います」
そう言って笑みを浮かべたのは、元ダグラスの部下のジェーン。
相変わらず艶っぽい笑みを浮かべているが、ジェーンにとってはそれが普通の笑みなんだよな。
今回の一件は最初の投降者という事もあり、ジェーンが監督することになっていた。
セイラを含めたルナ・ジオンの上層部も、それを理解しているからこそ、俺にガトーからの通信を回したのだろう。
「それにしても、アナベル・ガトーを味方に引き込むというのは、予想以上でしたね」
「そうか? まぁ、ジオン軍についてガトーが詳しい事を知れば、最終的にこうなったのは間違いないと思うけどな」
軍人というよりは、武人と表現した方が相応しいガトーだ。
当然ながらザビ家やジオン軍が裏でやっているような出来事を知ってしまえば、それに対して不快感を抱くのは当然だろう。
……もっとも、逆に言えばそれはルナ・ジオンがジオン公国と同じような真似をした場合は、ガトーがルナ・ジオンに
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