機動戦士ガンダム
2156話
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めてくる。
いや、それはガトーだけではない。その後ろにいる部下達……ケリィとカリウスだったか。以前リリー・マルレーンにガトーが来た時に迎えに来た相手。その2人も、驚きの表情をこちらに向けていた。
「本当だ。基本的にクレイドルは、コロニーや月面都市とは根本的に違う技術で作られている。それこそ、文字通りの意味で異世界の技術を使ってな。だからこそ、重力とかも場所によって変わったりはしないし、循環系もほぼ完璧で、税金とかを取ったりする必要もない」
まぁ、正確には意図的に重力を変えたりもするのだが。例えば、格納庫や倉庫のように重量物を運ぶ時とか、そういう時は無重力の方が便利なのは間違いない。
税金の類も、メンテナンス費用とかそういうのが普通なら必要になってくるのだが……ルナ・ジオンの場合は、量産型Wやバッタ、メギロートといった存在がいるので、その辺りは特に気にしなくても問題はない。
もっとも、メンテナンスに必要な部品やその他のコストは当然あるのだが……その辺りくらいは、わざわざ別途空気税とかそういうのを取らなくてもどうとでもなる。
『何と……』
素晴らしい、と。そう呟くガトー。
『アクセル代表……と呼べばいいのか?』
「そうだな、そう呼んでくれ。少尉ってのは、もう関係ないし……そもそも、少尉はムウだしな」
『ふむ、月の大魔王と呼べばいいのかと迷いもしたのだが。では、アクセル代表と』
……どうやら、月の大魔王の異名はガトーにも届いていたらしい。
いやまぁ、考えてみれば月で……グラナダで散々倒されたのは突撃機動軍なのだ。
ジオン軍内部で敵対とまではいかなくても、対立関係にあった宇宙攻撃軍に俺の異名が広まってもおかしくはないだろう。
ムウがどこからどうやってジオン軍に月の大魔王という異名を流したのかは、分からないが。
それに、あの戦闘は当然のように宇宙攻撃軍の面々も生中継で見ていただろうから、月の大魔王という異名でも違和感はなかったんだろう。
「そうしてくれ。とにかく、クレイドルの宇宙港に入って待っていれば、すぐに担当の者が向かう筈だから、その指示に従ってくれ。ああ、それとガトーを含めた何人かは、セイラ……アルテイシアと会うことになると思う」
『なんと!? アルテイシア様に会えるのか!?』
俺の言葉に驚きを露わにするガトー。
ケリィやカリウスといった面々も、それは同様だ。
……とはいえ、この件は忠誠心を高めるという以外にも、セイラのニュータイプ能力で妙な事を考えていないかどうか、探るという目的もある。
ガトーの部下である以上、そのような心配はいらないとは思う。
それでも、もしかしたら……万が一の可能性を考えれば、やはりセイラに出て貰う必要があった。
もっとも、今はま
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