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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十四話 貸し借りなんて些細な事、です。
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もそれに倣う。春只中の青空は、どこまでも抜けるようで、そして広かった。恒星ソールの光が二人に穏やかに降り注いでくる。一羽の白鳥が優雅に空を羽ばたいていった。

「前世からずっと思っていたけれど、あなたは役目に縛られすぎているところがあるんじゃない?そんなもの洋服と同じ。いつでも脱ぎ捨てることができるものよ。」
「・・・・・・・・。」
「貸し借りも同じ。今はラインハルトに一本借りた形になっているけれど、きっとこの先ラインハルトたちだって膝を折ることがあるかもしれない。心を折ってしまうことだってあるかもしれない。そうなった時、側にいて助けられるのは私たちじゃない?」
「・・・・・・・・。」
「借りなんてその時返せばいいじゃない。そんな真剣に考えなくっても大丈夫よ。」
「・・・・・・・・。」
「ま、私としてはラインハルトからいいものを見せてもらったことに満足しているけれどね。」
「・・・・・・・・?」
「待っているから。会議場で。」

 それだけ言うと、アレーナは一人イルーナを残して庭園を出ていった。

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