機動戦士ガンダム
2155話
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がない。
となると、その岩は誰かが意図的にそこに置いたという事になり……可能性として一番考えられるのは、このクレイドルを作った連中のお遊びといったところか。
お遊びにしても、ちょっとやりすぎのような気がしないでもないのだが。
まぁ、何を考えてそのような真似をしたのかは分からないが、俺がいる時にそれが判明したのがせめてもの救いか。
場合によっては、MSとかが必要に……ああ、メギロートがいれば岩とかあってもどうにでもなるか。
早速報告を持ってきた者に案内され、岩のある場所とやらに向かう。
「……うん、岩だな」
それが、俺の視線の先にある岩を見た正直な感想だった。
高さ5m、横幅10m程のかなり巨大な岩。
重さにすれば、一体どれくらいの重量があるのか……俺がいて本当に良かったなと、しみじみと思う。
「アクセル代表、これって何の為の岩なんですか? こうして露骨にあるって事は、何か意味があると思うんですけど」
「俺もそう思わないでもないが、こうして見ると、本当にどんな意味があるのやら。まぁ、普通に考えれば嫌がらせだろうけど」
ウィンダミアの一件で、このクレイドルはシャドウミラーの所属という事になったのだが、当然全員が素直にそれを認めた訳ではない。
中には、当然のようにそれを面白く思わない者もいただろうし、そういう連中にしてみれば、このくらいの嫌がらせは当然行うだろう。
「……取りあえず収納するか。この岩にも使い道はあるし」
「え? あるんですか?」
俺の言葉に意外そうに呟く奴がいるが……実際、このくらいの大きさの岩なら、武器として使ってもいいし、もしくはキブツにいれる材料としての使い道もある。
誰が何を考えてこのような真似をしたのかは分からないが、俺にとってはかなりありがたい贈り物だ。
そんな風に思いつつ、俺は岩を空間倉庫に収納するのだった。
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