機動戦士ガンダム
2155話
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すか。……刈り取る者でも召喚してメギドラオンで地面を均す? いや、メギドラオンを使えば、それこそ大地がそのまま消滅してしまいかねない。
となると……
「バッタ、集まれ!」
メギロートよりも小さいバッタを呼び寄せ、荒れた土を元に戻すように指示をする。
元々バッタは、戦闘も出来るがこのような雑事の類をするのも得意としている。
実際にナデシコ世界の木蓮では、足りない人手をバッタが補っていたのだから、労働力としては十分な性能を持っている。
『おおおおおおおおおおおおおお』
バッタの群れが掘り返された地面を元に戻していくのを見て、クレイドルで農業を選んだ者達は感嘆の声を上げる。
牧畜の時とは違い、一応コロニーでは農業をやっている者もいた。
だが、コロニーの農業とクレイドルの農業では、色々な面で大きく違う。
コロニーの農業は、機械的な農業といった感じだ。
その分、手入れの類は楽なのだろうが、どうしても野菜の味といったものは落ちてしまう。
それに比べると、このクレイドルで行われる農業は普通に惑星上で行われる農業と変わらない。
……まぁ、人工的に重力制御をしていたりするので、明確に一緒という訳にはいかないだろうが。
ともあれ、それだけにコロニーで農業をやっていた者、興味のあった者といった者達がこうしてあつまっているのだが、ぶっちゃけ俺にそれを監督しろと言われてもな。
そのうち専門家を派遣してきちんと指導するって話だったから、それまでは土でも耕して……って感じだったんだが。
それもまた、メギロートを使って土を耕そうとした馬鹿な真似をした者がいて、問題ありとなってしまった。
いやまぁ、シャドウミラー的に見れば、メギロートを使って土を耕すといった真似は、そこまでおかしな話ではない。
古くは牛を、そして耕耘機のような機械を使って土を耕していたのを思えば、メギロートを使って土を耕すというのは間違っていないのだ。
ただでさえ、クレイドルは北海道以上の広さを持ち、農業をする者は基本的に大規模農業という形になっていく筈だ。
そうなれば、当然のように機械の力を借りる必要が出てくる。
「あー……後でシャドウミラーの技術班に、メギロートで土を耕せないか聞いてみる。もしくは、耕耘機でも開発して貰うか」
技術班の面々にしてみれば、耕耘機程度は作ろうと思えばすぐにでも作れるだろう。
もっとも、この場合問題なのは作れと言われてもすぐに作るかどうかといった事だろうが。
技術班の面々にしてみれば、耕耘機を作るのは難しくないが、面白くない。
そんな面白くない事は面倒だ。
そう言ってきてもおかしくはない。
あー……そうだな。別にわざわざ技術班に作って貰わなくても、どこか別の世界から輸入す
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