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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Bインターミドルの猛者〜Kaiser vs Fight's God〜
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悔しいみたいだね。

「あなたね。これでも私はダールグリュン家の人間ですのよ。古代ベルカより続く血族は、教会本部で行われる社交界パーティなどで顔を合わせる機会が多いのですから、既知であってもおかしくはないでしょう?」

「ちぇー」

「そして・・・。イクスヴェリア陛下も、ご無沙汰しております」

「はい。ヴィクトーリアもお元気そうで。あ、ですが陛下は不要ですよ? 呼び捨てで構いません」

「では、これからはイクスとお呼びいたしますわ」

スカートを摘み上げての優雅な一礼を見せるヴィクトーリアに、イクスも綺麗なお辞儀で応える中、ハリー達が「陛下?」って小首を傾げる。ヴィクトーリアがイクスやシャル達に視線を送ると、イクスは「私は構いません」って微笑んだ。

「他言無用でなら、伝えることを許可するよ」

その様子を見てたハリー達がゴクリって唾を飲んだ。イクスやフォルセティ、ヴィヴィオの正体は、古代ベルカから続く王侯貴族には伝えられるようになってる。だけど、アインハルトのストラトス家のような、ベルカ社交界に出ずに一般家庭として過ごしている人たちには、そういう過去には縛られたくないっていう意思表示があるみたいで伝えないみたい。ベルカ戦乱が終わって、今は平和に過ごすべき、と掲げてるベルカ旧王侯貴族。そのバランスを崩さないことが第一で、一勢力だけに秘密が出来る事はいけない、っていうお取り計らいらしいね。

「ベルカの歴史に興味なんてないでしょうから知らないとは思いますけど、彼女は古代ベルカの諸王にその名を連ねる、冥府の炎王イクスヴェリア陛下ですわ」

ハリーと妹分たちは「はあ・・・」って気のない返事をした後、ようやくのその重大さが判ったのは「えええ!?」って大声を上げて驚いた。ここでイクスが「はじめまして、イクスヴェリアと申します」って自己紹介した後、簡単に今現在の自分の状況を教えた。

「ほぁ〜、なんかすごいな・・・」

「っス。本物のベルカの王様とお知り合いになれるなんて・・・」

「予想も出来なかったっスね、リーダー」

「あ、ああ。いや、ヴィクトーリア(こいつ)みたいな末裔とかならまぁ、血筋とか関係ねぇ〜、くらいしか思わねぇけど、実際に本物ってなると言葉が出ねぇな」

「皆さんもお気軽に、イクス、と呼んでください♪」

イクスから放たれるほんわかムードにみんなもほんわかしてるところで、シャルが「そうだ。この子たちの事も紹介するよ」ってヴィヴィオ達に振り向いた。
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