暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Bインターミドルの猛者〜Kaiser vs Fight's God〜
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入った。

「あいたーっ!」

ここで追撃を緩めるわけにはいかない。残り十数秒。倒しきれなくともライフで勝りたい。

「はああああああああッ!」

「せいや!」

右拳廻打を繰り出す。と、ルミナさんは骨折表現を受けている左拳で迎撃してきました。まさか、という思いと、指から腕、腕から肩、そして頭へと突き抜ける痛みで思考が少し止まってしまった。

「覇王・・・」

「え・・・?」

ルミナさんの口から漏れるその名と、その構えからさらに思考が乱れてしまう。

「断空拳、かっこ仮かっこ閉じッ!」

「ぐふぅ・・・っ!!?」

ルミナさんが繰り出したのは、見間違うことなく覇王流・断空拳でした。腹部を襲う痛みと衝撃に一瞬、意識が飛びそうになったのを気力で踏み止まりますが、視界が反転してリングの床に叩き付けられたことと、「惜しかった〜・・・!」という、シャルさんの言葉に・・・

(あぁ・・・負けてしまった・・・)

調子が出てきた、というところでの一転敗北。これはなかなか精神的にキますね・・・。床に倒れたままの私へとルミナさんが歩み寄って来てまして、「大丈夫? 立てる?」と手を差し出してくれました。

「はい、なんとか自力で立てるほどには・・・」

ルミナさんの手を取り、立ち上がらせてもらう。するとヴィヴィオさん達から盛大な拍手が起こりました。

「アインハルトさん、すごかったです!」

「格好良かった!」

「本当に惜しかったです!」

「私も負けていられないな〜」

皆さんからの賞賛に私は一礼した後、ルミナさんへと振り向き、「もっと鍛えて、また挑みます」と握っている手を強く握り締める。

「いいよ。とりあえずインターミドルで、ミッド代表になったら・・・全力で闘ってあげる♪」

「っ! はいっ、必ず!」

†††Sideアインハルト⇒アイリ†††

ヴィヴィオ達とルミナの試合を見終えて、アイリはマイスターと思念通話で『みんな強くなってたね〜』って、ちょっと見ない間に格闘家として成長していたことにビックリしたことを伝える。特にアインハルト。魔力出力などの手加減があり、防御魔法を一切使わなかったとはいえ、ルミナにあそこまでダメージを入れるなんて。

『アインハルトの将来が楽しみだね♪』

『それを言うならヴィヴィオ達みんなの将来が、だな』

『ん。・・・ん? マイスター、こっちに複数人走ってきてる』

『ああ。魔力反応は2つだが、魔力無しも3人いるな』

マイスターとアイリは、ヴィヴィオ達子ども組に知られないように、光学迷彩魔法で姿を消した状態での護衛をしてる最中。もし最後の大隊が襲撃してきても、目に見える護衛のシャル、トリシュ、ルミナに最大警戒をするはず。そ
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