暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Bインターミドルの猛者〜Kaiser vs Fight's God〜
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型――

防御を固めて肘で受け止めるという相手の攻撃を利用した攻性防御の「牙山!」で、繰り出される左拳を迎撃する。ルミナさんの拳をしっかりと肘で受けると、ルミナさんは「いっつ゛・・・!」と痛そうに左手首を振りながら私より距離をとりました。

「アインハルトさん! ルミナさんのライフ、とうとう9000台に突入です!」

「クラッシュエミュレートで、左拳の骨折も追加だよ!」

「でも時間も1分切ってます!」

「このまま逆転しちゃえ!」

「頑張ってください、アインハルトさん!」

今回ルミナさんに挑んだメンバーの中で最も強いリヴィアさんですら、ルミナさんのライフ10000ポイントを切ることが叶いませんでした。私のみが、ルミナさんに確かなダメージを与えられた。それが誇らしいです・・・が、リヴィアさんは、私とルミナさんの試合にはない高速打撃戦が繰り広げました。互いに1歩も足を止めず、常にリング上を駆け回りながらの熾烈な攻防。思わず見惚れてしまうほどに、素晴らしい試合でした。私があのレベルに到達するには、更なる鍛錬が数年と要りそうです。

(ですが、今の私に出せる全てで、ルミナさんをさらに追い詰める・・・!)

――覇王空破断(仮)――

「やるじゃん!」

こちらに向かって来ようとしたルミナさんへ牽制の意味を込めての衝撃波を放つと同時、ルミナさんへと駆け出す。ルミナさんは左拳を使えません。なら左側に繰り出す攻撃への対応が遅れるはずです。

(案の定、左腕はダラリと下がったまま・・・!)

弱点を突く。これも必要な戦術です。少しばかり後ろめたいですが、これも真剣勝負。ルミナさんも理解してくれるはずです。ルミナさんが迫り来ていた空破断(仮)を、虫を叩くように右掌で払い落としたのを確認。その僅かな隙に私は肉薄し・・・

「覇王断く――」

「そいつはもう、私には通用しないって理解してなかったの?」

ルミナさんの恐ろしく速い足払いが繰り出される。足先から力を練り上げるという断空の基盤。練り上げる前に足へ攻撃を受ければ、断空は不発となる。それは私も、クラウスも既に知っている欠点。だから今のは・・・。

「っ・・・! 誘われた・・・!」

「空破断!」

ルミナさんの足払いが空を切る。狙われていた左足を浮かせたことで、空振りを誘ってみたのですが・・・。ほぼ賭けのような手段でしたが、上手くいって良かった。浮かせていた左足をドンッ!と床に付き直し、衝撃波を近距離で打ち込む。迎撃も回避も防御も出来ない間合いでの直撃。ルミナさんを短い距離ですが吹き飛ばす。

「おっとと・・・!」

着地をされるより早く肉薄し、着地されると同時に「覇王・・・断空拳!」を打ち込む。私の一撃はしっかりとルミナさんの左頬に
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