暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Aインターミドルの猛者〜Dahlgr?n & Buster head〜
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わ。トレーニングのやり過ぎはいけませんのよ? これだから脳筋は・・・。必要以上に筋肉を付けて達磨になってしまいなさい」

「あ゛あ゛?」

「なんです?」

ヴィクトーリアとハリーの視線の間で火花が散る中、ハリーの妹分の1人、もっとも小柄でサングラスを掛けた少女・ルカが「リーダー! 今年の大会で負けて悔しいのは判るっすけど・・・!」と、ハリーにとっては思い出したくもない悔しい現実を突きつけてしまった。今年のインターミドルにて、ハリーはヴィクトーリアと都市本戦で激突した。結果ハリーは敗れ、都市本戦5位入賞となった。

「あ、バカ! この急いでる中で、なんでその話を出した!?」

ルカの失言に本気で怒鳴るのはミアという名の、妹分の中で最も背が高く、髪の長い少女。さらにもう1人の妹分、風邪用マスクを着けた小柄な少女・リンダが「リ、リーダー!? 気にすることないっすよ!」と 俯き加減になり走る速度も落ちてしまったハリーにフォローを入れる。

「ぅ・・・ぐす・・・」

俯いていて見えないがハリーから鼻を啜る音が聞こえてきたため、「うわぁ、すいません! マジすいません、リーダー!」と謝るルカに、ハリーは「な、泣いてねぇよ・・・!」と強がるが、袖で涙を拭っている。

「なにあなた、本当に泣いているの?」

「泣いてねぇよ! ちくしょう、来年は必ずテメェを負かすからな!」

若干涙ぐんでいるハリーは、ヴィクトーリアにリベンジすることを告げながらビシッと指を差したのだが、ヴィクトーリアは車の中ということもあって、ハリーの人差し指は何も無いところを差していた。

「おい、どこ行くんだよ!」

「本当にポンコツですわね! わたくしは車なのですから、あなたが足を止めればこうなるのは必然ですわ!」

「あーあー悪かったな、ポンコツで! でも来年は、そんなポンコツに負かされるってこと、今のうちに覚悟しとけよな!」

赤信号で停車した車に追いつき、改めてヴィクトーリアにリベンジを誓ったハリーだったが、「まぁそんな事より」とヴィクトーリアは、彼女の宣言をさらりと流した。ハリーは「なんなら今からやっか!? おっ?」とガンを飛ばすが・・・

「あなた達は何をそんなに急いで走っていたのかしら?」

わざわざエドガーに車を歩道側へと寄せ、走るハリー達に合わせて速度まで落とさせた本題を、ヴィクトーリアはようやく伝えた。するとハリーの妹分たちも「そうっすよ、急がないと!」と、その場で足踏みをしつつ、道路の先を指差した。

「あー! そうだった! こんなところでヘンテコお嬢様相手に喧嘩売ってる場合じゃねぇんだ! あばよ!」

「ちょっ、わたくしの質問に答えなさいな!」

「ああもう! この先にあるツヴァイトクッペルって知ってか?
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