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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第42話 目覚める悪魔!イッセーVSグルメ細胞
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今の宿主か?俺は……ってなんだこの世界は!?なんだあの生き物は!?』だったよな。あれは今思い出しても傑作だったぜ」
『そ、それは忘れろと言ったはずだろう!?』
「そんで猛獣を倒した俺が戸惑っていると、近くで様子を見ていた親父が声をかけてきたんだっけ。んでお前が親父にからかわれて怒ったお前は俺の体を乗っ取って親父に攻撃した。でも俺の体で親父に勝てるはずもなくデコピン一つで弾き飛ばされたんだったよな、痛いのは俺だったんだぜ?」
『あの時は混乱していたんだ。しまいにあの男は籠手の宝玉に触れると精神世界の中に入ってきやがった、更には魂だけになったとはいえ二天龍と謳われた俺をボコボコにしやがった。プライドがへし折れるかと思ったぞ……』


 そうそう、そんなこともあったな。最初はオラついていたドライグもあっという間に大人しくなっちまったもんな。


「それからお前と一緒に色んな猛獣と戦ったり、いろんな場所に冒険したりもしたよな。そう、俺の傍にはいつもお前がいて俺を支えてくれた。お前がいなかったらきっと俺は小猫ちゃん達と出会う前に何処かで野垂れ死んでいたかもしれない」
『お前は危なっかしい奴だったからな、白と決着を付ける前に死なれてはこちらが困る……はずだったのだがいつの間にかそんなことはどうでもよくなっていた』
「ああ、俺も同じだ」


 最初の頃のドライグは白との決着を優先して俺に元の世界に戻れとか言ったり、もっと力を使いこなすために無茶な要求もしてきた。俺も最初は正直鬱陶しい奴だなって思っていたが何年も共に過ごすうちに掛け替えのない相棒になっていた。


「俺はお前に感謝している、お前は俺にとって掛け替えの無い友人だ。でもだからこそ今は一人で立ち向かわなくてはならないときなんだと思う。いつまでもお前に頼ってばかりじゃこの先には決していけないと思うんだ」
『イッセー……』
「俺は死なないよ、ドライグ。お前やオカルト研究部の皆ともっと知らない世界を旅したいからな。だからここは俺に行かせてくれ、お前の宿主を信じてくれないか?」


 俺はドライグの顔を見つめながらそう頼んだ。ドライグは自身の大きな瞳で俺をジッと見ていたが、最後にため息をついて自分の腕を俺の前に差し出した。


『お前が頑固なのはもう知っている、そこまで言うのなら止められはしないんだろう。ならば一つだけ約束しろ、決して死ぬな』
「了解だ、相棒」


 ドライグの拳に俺の拳をコツンとぶつける、そして俺は今もなお腕を組み立ち尽くす鬼の前にまで歩いていく。


「よう、待ってくれてありがとうな」
『くだらない茶番だったな、だがさっきよりはほんの少しマシな面構えになったようだ』


 鬼は腕組を止めて拳を構える、それに対し俺もいつものように構
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