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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十九話 ディエチの憂鬱
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ないが、任務に支障をきたす事はないだろう」

チンクはそう告げる。

「無理をしてないか?」

「そうだな。でも、今は無理をしてもらわないと困るからな」

「ディエチじゃない。お前だ、チンク。何か無理をしているだろう。ディエチと何を話した?」

「……」

ほんの僅かな仕草で、トーレはチンクが苦しんでいる事に気づいたのだ。

チンクは、不器用で優しい姉を見上げた。

「心配ない。私もディエチも大丈夫だ。万が一なにかあっても、助けてくれるのだろう?トーレ姉」

イタズラっぽくチンクが笑う。

「む……」

その笑顔を、頬を染めて、目を逸らすトーレ。

(もう止まれないのだ。事を成す、全てはそれからだ)

笑顔の下に、悲痛な決意を胸にするチンクだった。

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