逆さ磔の悪魔
ファーストインプレッション
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が増えたと思う。
「自分から仕事の内容より先に報酬の内容を催促するとは。欲張りはいいが、足元にも気を付けたまえよ。」
『俺達をハメよう、ってならアンタは最初からこうやって電話しねぇよ。一切の痕跡も残しやしない。アンタは先に『やり損なった時』を備えてから仕掛けるクチだ。』
「根拠は?」
『アンタのやり口に頭を悩まされたことがあるんだ。だいぶ昔だがな。』
だいぶ昔?
壬生森はふと考える。
さて、このブルネイのビッグパパをやりこめたことはないハズだが。
まぁ、根拠はわからないが、正解は正解だ。
資料の一枚を見ながら、壬生森はそう思う。
「まぁ、いいだろう。キッチリ、見合うだけの報酬は用意しておく。そして、手持ちの情報に関しても開示しよう。本当に引き受けるかは、その資料を見てから考えてくれ。」
壬生森は受話器を置く。
そっとタバコを口から離して、長くなってしまった灰を、灰皿に落とす。
そして、目を合わせた先には壬生森が珍しく飲んでいた紅茶を淹れた張本人である金剛がソファーで澄ました顔で、自分のティーカップにお代わりを注いでいた。
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