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彼願白書
逆さ磔の悪魔
ワーカーショップ
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力だけで通常の9割増し。もしもこの艤装を全開でこれを振り回せるとしたら、本来の倍以上の性能は間違いないでしょう。」

神風の姿をしたバケモノですよ、こんなの。
そう、明石は言い切る。

「で、手加減していたとはいえ、叢雲の槍を普通のサーベルで防いだのでしょう?つまり、タイプ―オリジナル相当にエネルギーの扱いも出来る素養と可能性がある。だからタイプ―オリジナルとして動くことが出来るように回路解放をしろ、と、そういうオーダーな訳だけど……」

「問題があるのね?」

「問題しかないですよ。ただですら今の神風の艤装はガラスの原子炉みたいなシロモノです。そこを更に出力器を追加したり放出管をくっつけたりしてみたりしろということです。下手したら……」

神風は爆死しますよ?

明石はそこまで言いきった。
ニライカナイでは割と良識的な明石がそこまで言うのだ。
実際、そうなのだろう。

「提督に、報告するべきでしょうね。」

「報告しても、答えがわかりきってるのがなんともやるせないですけどね。」

神風を呼んでほしい、と明石は言う。
恐らく、このことを問うのだろう。
Dead or Alive、か。
熊野は飲んでるラムネの味がわからないのを感じた。
こんなの、今の私では決断出来ない。
だからこそ、提督はこの場所に必要なのだ。
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