逆さ磔の悪魔
フォックス・ラッフィング
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、と老紳士は先に歩き出す。
乗る気?という叢雲の視線に、壬生森はにこりと笑って返す。
不満げな叢雲は、壬生森の隣を歩きながらそっと左腕に絡み、手を握る。
そして、前を歩いている老紳士に見えないように薬指で壬生森の手をトントンと叩く。
"絶対、ろくなことにならないわよ?"
それに対して、壬生森も同じように薬指で叢雲の手をつつく。
"乗らないほうが面倒なことになる。"
"今ならどうとでも出来るわよ。"
"首相官邸に玄関先までとは言え、こうやって入り込める根回しっぷりだ。どうとでもするほうが面倒になる。"
不満げな叢雲を、そこまで説得して、壬生森はもう一度笑う。
"何かありそうだったら任せる。頼んだよ。"
叢雲はハァ、とため息をひとつ。
そして、薬指をやや早めに叩く。
"付き合ってあげる。感謝なさい。"
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