06.そうだ、刑務所に逝こう。
第15回
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寸止め状態なのが辛い。
でも、此れで屈する訳には行かない。目の前に構成員だって居るのだ。
「……っ」
でも、言葉を作ろうとしても、声が出ない。
此れは駄目だと思い、せめてもとフランさんを睨み付ける。
「……言わないのか。じゃあもう一つ」
二つ目が口の中に入ってくる。次は、何故か素直に飲み込んでしまう。否、本当に何故だ!?
「やぁ……ぁ………」
先に言っておくが、私は決してマゾでは無い。
だが、今は躰を縛る鎖が気持ち良い。嗚呼、最悪だ。趣味が悪い。
「ほら、苦しいでしょ?」
「ぁ……ああ………」
嗚呼、もう誤魔化し方を考えるどころでは無い。何も考えられなくなってきて、絶えずに快感が襲ってくる。
きっと、肩を触って貰うだけで気持ち良くなれるんだなぁ、と考えながら、唇を噛む。
「早く言わないと、君が壊れちゃうけど?」
「……かく、し………て………ない…………から」
「未だ抵抗する気? 此の薬、結構高いから早くして欲しいんだけど」
買うのは私だけどな。
「ぁぁぁあああああ!!?」
三つ目を飲み込む。
駄目だ。自然と動く範囲で躰が仰け反る。
目の前でニヤニヤするフランさんを、今直ぐぶん殴りたい。
「ああ……やぁ………ふぁ………」
「ほら、言っちゃいなよ。直ぐに楽にしてあげるから」
鬼。悪魔。否、吸血鬼だったわ。
と言うか、後ろの構成員達が気まずそうな顔を……後で謝ろう。
「………大抵の人間は二つで限界なんだけど。流石、琴葉だね」
否、私だってそろそろ限界なんですけど。必死に誤魔化し方を考えているから、未だ理性が吹っ飛ばずに済んでいるだけなんですけど。
「でもなぁ……此処まで為ても何も言わないとなると、如何するかなぁ」
いいぞ、其のまま止めてしまえ。
「始める前だったら、絶頂に達する直前で止めてを繰り返せたんだけど…………此の状態じゃ無理だよねぇ」
おいおい常にその状態なんだそろそろ限界なのだが。
「あ、でも、今寸止め状態だよね?」
でも構成員達が居るんだよ? 絶対無理。
「てことは………えいっ☆」
「やぁぁぁああああ!!?」
遂にやりやがった、此の鬼。
耳を甘噛みして、私の我慢を無駄なモノにする。
「あーあ。遂に、構成員達の前でイっちゃったねぇ」
嗚呼、絶対許さん。もう私は死ぬしか無いじゃん。
「もう一回? それとも、言う?」
どっちも嫌。
「黙ってるって事は、言いたくないって事だね?」
そして、次は胸を触ってくる。一度絶頂に達した直後に、もう一度絶頂。
精神崩壊と言う言葉が浮かび上がる。
「ふふふ………そうや
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