06.そうだ、刑務所に逝こう。
第15回
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かに躰を横に倒し、床に寝転がる。あ、かなり掃除はしているから、凄く綺麗だよ?
此処で寝た筈なのに、明日起きたら拷問室かー、と思いながら、目蓋を閉じた。
◇ ◆ ◇
あー、暗い。
矢っ張り拷問室だ。
もう見付かったし………
もう死にそう………
何か、誤魔化し方を考えなくては―――
「お早う、琴葉」
狸寝入りをキメられる訳も無く、フランさんに髪を掴まれ、無理矢理上を向かせられる。あー、未だ考えられていないぞ。
「……お早う御座います、首領」
「ふーん……自分の置かれている立場は分かってるんだ」
此処まで真っ黒なフランさん、久し振りに見たなぁ。凄く怒っているじゃないか。
「で? 何を隠しているか、話す気になった?」
「………何も隠していないので、何も話す気にはなりません」
「あっそ。じゃあ、始めてくれ」
フランさんが下がり、代わりにK猫の拷問班が出て来る。確か、響也の部下だったかな。
荒い手付きで、首と腹、太股、手首、足首を鎖で縛っていく。こういう所が響也っぽい。
「何をして欲しい?」
フランさんに言われるが、答えられる訳ないよね。何もして欲しくないって言ったら、絶対ありとあらゆる拷問法を使ってくる。
「………快感系以外なら何でもどーぞ」
まぁ、痛い系なら耐性があるからね。どれだけ痛かろうが、快感系に比べれば楽なモノさ。
「じゃあ快感系で。直ぐに準備して」
…………何なの? 此の人。
「強めの薬、兎に角沢山用意して。其れだけで良いよ」
絶対此れは無理だって。隠し事を話す前に絶対死ぬ。
「此れで良いですか?」
「嗚呼、一番強いヤツだね。君、中々センスが良いね」
「有難う御座います」
あの、すいません。
上手く説明は出来ないんですけど、カプセル状になっているアノ薬を部下から受け取ったフランさんは、それを持って近付いてきているんです。確か、一つでもかなりの効果があって、二つ以上同時に使うと、精神崩壊の可能性があるとか。でも、フランさんは三つ持っている気がするのですが……?
「一つずつで許してあげるよ。喋れなくちゃ意味無いからね」
そして、一つを私の口の中に突っ込む。無理矢理飲み込ませようと、喉の奥の方まで指を入れてきているため、息がし難い。と言うか、苦しい。
抵抗はしたが、飲み込んでしまい、一瞬で躰が冷えていった。
だが、其れも一瞬。
「〜〜〜〜〜〜!!?」
痺れるような快感が、躰中を駆け巡る。同時に、躰が焼けるように熱くなる。
此れは終わったな。そう悟った。
「気持ち良くして貰いたいなら、早く隠してる事を言え」
否、確かに此れは耐え難い快感だ。頂点の
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